アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

その他・雑記

石田ガク伯

本物のアーティスト シ・オ・ミ師匠と一緒に短編映画を作りました。師匠の自伝的な物語を虚構と現実の垣根を払った独特の手法で描いていますが、その中で私も実在のフォークシンガーをもじった小林康信役で出演しています。10代の頃からの憧れた存在や支え…

手離してしまう

余りに絵を描かない日が続くので、3年前に描いた自作を振り返ったりしています。今日ご覧頂く3枚もその頃のもので、一度も展示会では発表していない没作品です。 これらは、耕す土の様な行為の集積です。そもそも作品を描こうという意識は普段から余りなく…

ホットコーヒー

朝晩はめっきり肌寒いですね。ただそれだけでセンチメンタルになってしまう私は、今日もふと3年前の丁度今頃のセルビア滞在時を思い出して郷愁を覚えるのです。 夕暮れの十字路の奥に灯る車のライト ベビーカーを曳きながら話すママ友 村の庭で話すゾランと…

次の旅は

ピンと来た場所を見つけてしまいました。セルビアの「スレムスキ・カブロヴツィ」という小さな町です。 首都ベオグラードには2015年と2017年の2回渡航し、個展やワークショップをさせてもらいましたが、他にはゼムンやチュミチュ村など数ヶ所を訪れ…

琵琶湖に死す

6月から自宅アトリエで本格的に教室を開講したのは良いのですが、生活援助員としての福祉業との掛け持ちとなると、休日が一切なくなってしまったのです。何処かに出掛けたり、人と会うにしても、夜勤明けの余り寝ていない時間をそれに当てているだけであり…

変化する色

ガーデニングには全く興味がなく55歳まで来たのですが、数年前から多肉植物にのみ、はまりました。アトリエでも寄せ植えなどを楽しんでいます。 今日は来月のアトリエ移転、ギャラリー開業に向けて、人生初の鉢を作りました。大層な言い回しですが、本当に…

便り

当ブログの更新が滞り、絵を一ヶ月以上描かないのに関わらず、不思議なことにアクセス数が返って伸びています。私などの戯言に関心を寄せて頂ける読者の方には感謝申し上げます。 新型コロナウィルスの報道で世間は右往左往だし、もしかして私も活動を自粛し…

扉絵の原画

小説家、白石一文氏からのご指名で、2019年から連載誌「小説 野生時代」掲載の「松雪先生は空を飛んだ」の扉絵を描かせて頂くという光栄な仕事に関わらせて頂きました。毎月原稿を読者より早く読ませて頂けるだけで、とても新鮮な思いを抱きました。更に…

一人称の彼方

前回の記事で「一人称」について触れましたが、いつもの事ながら話の内容が見えない読者の方が多かったかと思います。これは一重に私の独りよがりな文章が原因かと思います 今日お話ししたいジョン・カーペンターの大傑作「透明人間」を語る前に今一度、一人…

畏るべき一人称

久々の投稿ですが、絵は全く描いておらず今日も映画の話です。これまでも度々映画に触れて来ましたが、レビューや批評という視点でブログにアップしているのではなく、画家にとり大いなる学びの対象としての視線を保っています。 1980年代後半にニューヨ…

トローネルの映画美術

アラン・ドロンの映画に「パリの灯は遠く」というあまり知られていない作品があります。邦題から醸し出されるムーディーでドラマチックなものを期待してDVDを買ったら、のっけからそういう映画でもなく「太陽がいっぱい」のサスペンスやロマンス的な要素…

セルビア雑記

2014年から交流しているセルビアの国際芸術交流協会シロカスターザは、活動にあたって何らかの助成金を得ている訳ではありません。日本で言うNPO法人より任意団体に近く、ただの水彩画の振興を願う人の集まりで運営されています。その点でフットワー…

躍動を捕える

1960年代にフランス人フランソワ・トリュフォーは「カイエ・デュ・シネマ」という映画批評誌でジャン・リュック・ゴダール等と共にアメリカ映画の評論を展開し、50年代のB級映画(二本立ての前座的一本目の比較的短い作品を指す)を擁護するなど、映…

等身大

被虐待・自閉症・非行などの問題を抱えた青少年の自立支援員から知的・精神の問題を抱える方々の生活援助員に転職し、ようやく半年が経過しました。同じ福祉関係とはいえ、対応や業務内容には共通点が多い一方で、かなりの変化が求められるところもあります…

プロフェッショナルの条件

前回の「画家の条件」に続く、条件シリーズ(笑)第2弾です。あくまでも独断的な私個人の解釈であり、同意を求めているのではなく、恐らくは反感を煽る気持ちで投稿しています。アーティストは一般論に流されずに、寧ろ波風を立てる事が大事というポリシー…

画家の条件

私にとっての画家の定義というものがあります。趣味で絵を描くのではなく、画家を名乗る場合の決定的な違いを一言で言うと「絵を(描く事を)畏れるかどうか」となります。「畏れる」とは「おそれる」と読みますが、日常的に良く用いる「こわい」や「恐怖」…

ひと段落

アトリエ兼住居の整理を兼ねての大幅な模様替えが、ようやく落ち付きました。私は椅子への執着が半端なく、一人暮らしなのに、ダイニングに手組みの木製椅子(食事用)2脚、昇降式スツール(作画用)2脚、アメリカン・ビンテージソファー(映画鑑賞用)2…

回想

年を越してから、ようやく2連休になったので、一泊で実家に帰省しました。正月というのは、個人的には全く関心がなく、目的は一人で暮らす母親との時間を過ごす事のみでした。時間は無限ではないので使い方を吟味しなければと、最近ではよく思います。 一人…

人が囲む

3年前の投稿にもあるのですが、絵は視覚芸術ではないという事を教え子の為に今一度確認しておきたいと思います。興味がある方だけ2017年のこの記事に目を通して下さい。 http://yasunariart.hatenablog.com/entry/2017/01/16/005113 この頃はひたすら描…

いない

このブログも続く時は毎日投稿しちゃいます。今日は心と身体の距離は反比例するという話。 この鳥取砂丘の写真は一体どこの家族!? 実は40数年前の父と弟です。スケッチブックを小脇に抱えているのが私で、撮影者は母です。この時、私はまだ小学生にも関…

事なかれ主義

初個展をしたのが、ほんの5年前の2014年で、50歳になる前の事でした。それ以来、当ブログに掲載しているプロデュース企画やアートをツールにした子供関連の企画イベントも沢山して来ました。私の場合は、出張ワークショップなど依頼が来たもの以外の…

コケ芸

マジシャンでありながら、絵描きの私にとっても、偉大なる存在シ・オ・ミ師匠。当ブログでも度々逸話を披露する機会が多いのですが、普段から大体は人から蔑んだ目で見られる事を進んで実行する様に心掛けています。これはあくまで道化であり、迷惑行為では…

希望

お蔭様で福祉の仕事の転職が正式に決まりました。3年半に渡って従事した青少年の援助員を務めた自立援助ホームは今月一杯で終え、今度は知的・精神障害の方の生活支援員としてグループホームとショートステイの事業所を掛け持ちします。今月は既存の職場と…

恩師との交信

4年前の平成27年に高校の同窓会誌の表紙絵として私の「待ち侘びて」という作品を掲載頂きました。 私は卒業後、一度も同窓会に参加することもなく、疎遠になっていたのに関わらず、当時の私を覚えていてくれた同級生が声を掛けてくれました。この時のご縁…

ブランコの部屋

2014年から友達感覚で交流しているセルビアのシロカスターザという芸術協会。そこの会長ボシコ・ジュリチコビチ氏が写真を送って来ました。ここはベオグラードの中心市街地に立地する写真家ブランコ・ブランダイス氏の自宅です。2015年に8日間滞在…

遊び

しばらく絵を描かない日が続いていますが、只今、転職活動をしています。絵描きである事は一切変わらず、教室運営も大事にやっています。その上で、現在の福祉の勤め先を辞めようと決めました。理由はさすがに書けませんが、次の職場が決まり次第辞めます。…

神 業

クリント・イーストウッド監督主演作品「運び屋」の話です。 原題は「The mule 」(ラバ 頑固者、強情っぱり、麻薬密輸品などの運び屋、drug muleは麻薬を密輸するために, 外国からの運び屋として雇われるしろうと旅行者を言う。ネットからの抜粋) クリント…

かけがえない

一週間ぶりの投稿です。このところシ・オ・ミ師匠のお蔭でいつもにも増して様々な人間模様、悲喜こもごもに出逢います。前回の記事で触れたライブでは、ジャズヴォーカリスト ミサさんや80歳代で現役のベーシスト松島さんとご一緒させて頂き、心地良い時間…

インプロヴィゼーション 即興

歌は時々唄うのですが、楽器の演奏が全く出来ません。シ・オ・ミ師匠の提案でトランペッターの設定で吹いている振りをしてくれというお題を頂きました。ふたつ返事で喜んでやる事になり、わざわざライブハウスをお借りして演奏しました、というか振りをしま…

大事件

一気に夏日になって体調を崩される方がいらっしゃいますが、読者の方は如何でしょうか。私も毎日短編コントムービーのロケで師匠や仲間と外出していますが、フラ〜っとなります。 そんな時は急いで冷房の効いた店に駆け込みきちんと休憩を取るように心掛けて…