アトリエ青 Atelier Blue

画家・アートディレクター 石田泰也の日々の活動風景をお届けしています

続・公開制作します

先日開催した原画を一から描く「公開制作」の続編をすることになりました。

8月6日(金)11:00〜16:00

大津市市民活動センター交流スペースにて

予告させて頂いた通り、ドローイング、抽象画を先ず描いて、後は気の向くままとなります。

ドローイングは簡単に言ってしまうとペン画ですが、テイストはまちまちです。例として以前の作品をご覧下さい。

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画面を線で埋めると硬いタッチになります

 

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これは柔らかい印象を出したタイプ

 

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これは着彩を必要としない線だけで成り立たせた風景

 

ペン画とは言え、表現の幅はかなり広くて自由です。今回はその辺りをもっとわかり易くお伝え出来ればと思います。

お時間とご興味をお持ちの方のご参加をお待ちしております。

正解は探さなくていい

昨日・今日と「Kids夏休みSDGs絵画教室」を開講して頂き、午前午後の4クールで合計36名の子供達が来てくれました。私の予想を超える人数の子供達が受講してくれて嬉しい時間になりました。

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こどもアトリエ青主催ではなく、外部企画での講師招致の機会が近年増えている事は本当に有り難い事です。

小学生高学年の女子の参加率が高かった今回の講座ですが、男子の思春期が主に中学生以降なのに対して、女子はそれよりも一足早く成長期と対峙します。思春期の戸惑いというべきかは不確実ですが、つまりは大人の常識的な感覚(人目への配慮)と少女のあどけなさが絵に向き合う時に拮抗する様をとても感じました。

私もついついこういう時期に直面している女子に対して、自然体で絵と向き合うきっかけ・雰囲気に如何にして持って行くべきかを自問自答してしまったのですが、終わってみて思うのは、女子達も私も正解を探したり、模範に落とし込むのは一番いけないのではないかと考えるに至りました。

自分が何者か分からない、何か大きな変化の途上にいる感じ。それそのものがありのままであるということ。通過儀礼であるということ。戸惑い、自問している感覚。それが思春期の特権であると考えれば、絵にも戸惑いが表出するのが当たり前。そういう学びを今日は得ました。

そこで引っ掛かった事は一つ、先述した大人の常識的な感覚(人目への配慮)に囚われて行く事は決して正解ではない(成長ではない)。何故ならそれを達成するだけが大人として成功に結び付くと考えてしまうのは、悲劇だと私は思うからです。

私の様な変わり者になれというのではないのですが、絵にはテストの問題の様な回答が一個あるという事はあり得ません。世の中にはある程度の回答らしきものは沢山存在はしますが、絵にはそんな決まりがないという安心感・開放感で今後も向き合える事をワークショップを受けてくれた子供達へ、密かにメッセージとして送りたいと思います。

8月22日にもう一度同じワークショップがあります。もう既に結構な予約人数が入っているとの事ですが、目から鱗のアートを体感しに是非来て下さい。

何度も言いますが、3歳以上中学生まで私のブログで知ったと仰って頂ければ予約可能です。コンクール出品が絶対条件ではありません。柔軟に対応します。

http://movementotsu.com/SDGs2021/SDGs.Art2021.html

公開制作〈収穫は未完成にあり〉

今日の公開制作は予告にあった「抽象画」と「ドローイング」を描くには時間が足りませんでしたが、3枚上げました。

テーマとしては作品として世に出せるものを描くと言うことを自分に課せて始めました。

先ず最初に描いたのは女性の肖像画。陰影の深い印象になる横からのライティングの写真をモチーフに描いたのですが、全体に漂っている繊細で艶やかな気配を出す事に全く成功しておらず、死体の様に見えます。あえなく没作品となりました。

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2枚目は、私がこれまで一番たくさん描いてきた風景画。これについては良いのか悪いのかが現時点で判別出来ないでいるのですが、新たな発見を見出すには至らず、その意味において凡庸な絵だと言えます。

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小さい絵なので額によっては愛着を持って観ていられるものになるかもという出来です。

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3枚目は抽象画に見えるかも知れませんが、私の中ではイラストレーションに属するという認識で、即興でイメージして描きました。

拘ったのはプロっぽくないけれど、アマチュアでは描けそうにないというボーダーラインに留める事です。

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感覚的には、今日描いた中で一番エキサイティングでした。未完成なところを残している事が大事だという気付きを得られた点でもとても意味のある一枚になりました。

他の画家からは「君の絵はバラバラで一体何を目指しているのか、鑑賞している方が混乱してしまう。もっと一貫性を持たせた方が良い。」という類の助言を頂きますが、「これら全てが私だから、ありのままでいたいのです。」と答えるようにしています。

次回の公開制作は、ドローイングから始めようと思いますので、またお時間の許す限りご参加をお待ちしております。