アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

ナメてはいない

今日は「水彩画・イラスト教室」の合間に2枚ラク描きを楽しみました。

A4サイズに横長で子どもの顔を描きたくて3人描いて、誰かにぶらさがっているか、おぶさっている様にしてみよう。人間じゃなくてうさぎの背中に乗せよう。うさぎは空を飛ぶことにしよう。

という流れで出来たのがこちら。

 

f:id:IshidayasunariART:20240305212659j:image            「うさぎ飛行機」

 

バックに小さい家を描くとそこに遠近感が生まれて浮遊している感覚が出るのですが、それにしてはスペースに余裕がなく何も描かないでおきました。

電車や汽車をたくさん描いていますが、飛行機は案外初めてかも。。。

このモチーフで大きいサイズも描いてみようと思います。

 

2枚目はヤカンと湯呑みを擬人化してみたいという想いが頭をよぎったので、即実行しました。

我ながら本当に間が抜けた感じ、トボけた絵になりました。

 

f:id:IshidayasunariART:20240305212714j:image            「父と息子」

 

背景は紙のままなのが、いかにも手抜きでいい感じです。

安直にテーブルの輪郭線を一本引いただけでも、そこに奥行きを想像してしまいます。その瞬間にちょっと粋な感じが出るので空白に徹しました。

 

この2枚は人をナメているように思われるかも知れませんが、ナメてはいません。

何にも値打ちがないように描きたいと思った意図は成せましたが、世に出すかどうかはわからないです。

言ってみれば絵描きの自分を揺さぶる行為の一環ですね。「お前は何を描くんだ?」と自問自答しているという意味です。

 

ただ、うさぎとヤカンには自分自身が投影されている気がします。特に湯呑みは私の息子の小さい時に見えます。

次の絵は息子が生まれた時の重さと祝福を描いていますが、情報がうるさい(多い)と思っていました。

 

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その反動でヤカンと湯呑みが出たのかも知れません。

揃えてみた

 

「感謝の灯火(ランプ)」を贈られた時の写真をわざわざ送って来てくださったYさん。

本当にお心遣いが心に沁みます。

 

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絵の印象や解釈が時と共に変わるようになればと思って描きました。

10年とか20年以上経過してから「あぁ…」とか「あれっ、こんな絵だったっけ⁉︎」となって頂けると嬉しいです。

 

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これまでも贈り物の絵のご依頼をたくさん頂いており、下はその中からの2枚をピックアップしました。

 

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これらを並べてみるとそれぞれに共鳴する世界観がありますが、それは私が描いているから当然ですね。

でも今回の最新作は色彩上のアプローチを意識的に変えました。

 

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何をどう変えたか?

 

原色を出来るだけ使わずに微妙にくすんだ色を用いる。全体のメリハリやコントラストを柔らかくするために、明度を揃えてみました

明度は薄く塗れば塗るほど高く(明るく)なり濃く塗ると低く(暗く)なります。

 

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透明水彩は白絵の具を混色しないのでこの説明で済むのですが、ガッシュ不透明水彩)や油彩画、日本画は薄く塗るのではなく白絵の具を混ぜて明度を調節します。

またデジタルペイントは厳密にいうと光(RGB)なので、話がややこしくなるため横に置いておくとします。

 


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カラーよりモノクロに転換した画像で見比べて頂くと、彩度色相が完全に抜けて明度だけになり分かり易いです。

 


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これでいかに最新作のコントラストが弱いかがご理解頂けたかと思います。

とはいえ、どの絵が良いか、好き嫌いは人それぞれです。

 

私が今 模索しているのが見た目のインパクトに頼らない絵のありようで、今日は色彩を切り口にそこを少しお話ししました。