アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

手離してしまう

余りに絵を描かない日が続くので、3年前に描いた自作を振り返ったりしています。今日ご覧頂く3枚もその頃のもので、一度も展示会では発表していない没作品です。

これらは、耕す土の様な行為の集積です。そもそも作品を描こうという意識は普段から余りなく、ただ何か絵を描こうという感覚で向き合います。断片的なイメージや取り組み方を実践すれば、それで良いという感じです。決して全てが駄目ではありません。

その様に自分の土壌を耕しておくと、別の絵でポロッと実がなったり、思わぬ芽が出てきます。それを待つのです。

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*この絵の場合は垂直の歪みが致命傷になってしまったのですが、それ以外は結構イケてます。

 

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それぞれに問題は抱えていますが、魅力的な箇所はあります。やって良い事と悪い事を画家の眼で見切るのが大事です。まだ新作は描けそうにありませんが、色々と試したいことは抱えています。それを出すきっかけがないだけです。

教室では一枚の絵に2、3ヶ月掛けている方が多いのですが、出来れば2週間で次に向かった方が良いですね!私は30分で次に向かいます。だから2週間でも気が遠くなるほど長いのです。手離さないと変な執着がどんどん湧いてしまうので、辛くなります。

最近は水彩画教室を辞めるべきかどうかで非常に悩んでいます。