昨日の続きを作業して、悶え苦しみながらも愉しみました。
全部アドリブなのは最近では普通ですが、今回は脳内イメージを意識しないように手が勝手に描く感じを目指しました。
とはいうものの実際には脳が働かない訳はないので、先に手が動くことを意識的にすれば、何を描いているのか自分でわからないのがスリリングで面白いだろうと漠然と考えたに過ぎません。
目を瞑るとイマジネーションが働いて閃光のようにイメージがチカチカします。それらの一回見えたものを描くと、最初のイメージを超えず副次的な産物になったり、インパクトが軽減されます。
描き終わってみると、それを避けたかった自分に気付きました。
自分が描いているのに何かの力で描かされている風に少しなりました。
今まで、脳内イメージを先行させるというか、敬う傾向があったのですが、今回は試みとして面白い仕事が出来ました。
これをもっと発展させて行きます。
全ての事物が生き物(生命体)に見えて、動物と人間はもちろん、家屋や乗り物などが等価に扱われているのが特徴です。
細部や行為のその先には意味を持たせず、具体性や関連性を排除したいと思いながら描きました。それは、絵がひとつの方向(テーマ)に収束しないようにするためであり、あえて自由な解釈が出来る様にしたかったのです。
鑑賞する際に、どうしても人間に近い者に感情移入をしやすいことは誰も同じですが、それは何かを読み解かないといけないと考える大人の悪い習性です。
絵は説明ではないので、「これが何を表現している」とか読みとこうとする行為自体が蛇足であって、鑑賞の妨げだと考えています。
感じるかどうか!?
small hope(小さな希望)
子どもなら一番に船や家の方に食い付くでしょう。そしてニコッと笑う。ありのままを受け容れる能力が優れてますね!