アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

渾身の脱力感

不登校児童を支援する大津オルタナティブスクール トライアンフの新たな構想を一枚のイラストにしました。

詳細は追ってご案内しますが、徐々にこんな風になる予定です。

フリースクールの中で自家焙煎のカフェ☕️🫘、石窯焼きピザ作り🍕、ビオトープ、畑栽培🍠🍅、薪割り、薪ストーブ、調理実習、手作りお菓子販売、絵画教室、ギャラリー、各種ワークショップが体験出来ます。

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一般社団法人 異才ネットワークサイト https://isai-nw2018.jimdofree.com

 

私自身が異才であり、生き辛さを日々感じながら、半世紀を過ぎて海外や子供に関わる事で自分の道を見つけました。

自分が辛い経験をしたからこそ、寄り添う事が出来る人間になったことで、良い事も悪い事も全てに意味があったと思います。

今回の絵はトライアンフにスタッフとして関わる中で、全ては現実的に見て感じたもののみで出来ています。

もちろん動物は擬人化であり、民族や人種などとはまた違った意味での多様性の表現として用いました。

内包するテーマは真剣ですが、どこかユーモラスで気楽に描いています。渾身の力を込めるのは、若い時には必要です。暗中模索している時期は力の入れ具合の適切さを客観的に判断しようがありません。

※アヒルの小屋の形は平面と立体が同居して、色彩もとても好みです。(好みはあっても、なかなか出せない) 熊が手を振るドアの建て付けも「受け容れる・ウェルカム」をフォルムに乗せ、パッと遠近法を裏切りました。


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私も肩に力が入っているのが力作でいい絵だと考えていた時期はありますが、ガチガチに力を入れ切ったら、今度は徐々に如何に力を抜くか。

手を抜く一歩手前の脱力感がとても心地よいと考えます。

そう簡単ではありませんが、アンリ・マチスパウル・クレーなどに敬意を払いつつ、取り組みました。

 

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※遠近感を全て逆にしていますが、木影で本を読む部分は切り絵テイストで平板にしているので、見易い効果があります。

 

今回のイラストは構想段階で数々のイメージや構図をペン画で何枚も描き溜めて、追い込んで、寝かせてました。そして昨夜と今朝で一気に描きました。

調子が良かったので、渾身の脱力感でフォルムや構図の流れ全てに描いていて楽しさを実感しました。(手が勝手に動く感じ)

次は構想を少しづつでも具現化するために、尽力したいと思います。


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