今日の大津オルタナティブスクール トライアンフでは、皆んなハマっている宝石石鹸💎を５個作りました。
私がアトリエでも「結晶の様になるのを作ってる。」と言うと、「石田さん家でもやってるの！」と笑われました。
私にとってはこれもアートなのですが、よく考えてみればいい歳の男が家で作ってるのを想像したら「ちょっと変かも」と思いました😅
でも、自然の結晶みたいなのが作ってみたいとの事で、３人で作業しました。
ＥＱワークで心の知能指数を伸ばせる話を以前書きましたが、水彩画はあまりしない子でも、宝石石鹸ならしたがる。
これは遊びでありながら、しっかりとＥＱワークでもあるのです。内面が全部形になって出来上がります。
相談に来られたよそのお母さんの横で黙々とカッティングする子達。
普段は知らない人に話し掛ける事さえ珍しいのですが、「私は学校でこんな事を思いました。」と等身大の世間話をしたり、朗らかに笑ったり。
これはリラックスしている証拠です。
そうして窓辺に完成した石鹸を並べると、それぞれいい感じに仕上がりました。うっすらと中で光や色彩が屈折して綺麗です。
私のはメノウに水晶が突起した風にしました。
写真では分かりにくいですが、土台は金属っぽいシルバーの上にエンジ色の層があります。小学生の夏休みにメノウと水晶の館で見たものが、とても印象に残っていた様で、それがポロッと出ました。
後、食い意地が張っているので、カットしている時には水晶のカップケーキ🧁だなぁとも思いました😆
一方で去年から少しづつ手を付けていたＫ君の「飛び出すエッフェル塔」が遂に完成しました。パッと見たら全部が一枚の絵の様に見えるでしょうが、４本の脚組の部分は奥と手前に広がっています。
透明水彩をいきなり使いこなして描いた白い雲と公園の森に見立てた地上。作り始めて５ヶ月以上は経過したと思いますが、その間、嫌気がさしたり、手を抜こうとした場面は一回もありませんでした。
石鹸もエッフェル塔も魅力的なのは、自己愛のなせる技です。(星つりじいさん含む)
愛着をもって作るのは自分を大事にする事、そして好きになる効果があります。ナルシシズムとは無縁の自己愛です。
不登校の子には、認めてはもらえなくて悩みはしても、この自己愛をきちんと持っている子が非常に多く、それを歪曲させてまで迎合することに抵抗を持っているのかも知れません。
私なども全くそれと同じで、そのまま苦労してこの歳になって、ようやく自分の世界、居場所を見つけたタイプです。自分に溺れた時期はありましたが、安易に流されたことはありません。
なので、私の宝石石鹸も自分で見ていて、自己愛を読み取れます。
自己中心的であったり利己的な自己愛感情は、被虐待児童・非行青少年などによく見受けられます。これは自分を取り戻す為に大量の自己愛を一気に確保せざるを得ない為に現れる反動です。
基本的に学校にとどまらず全大人に対して不信感を持っています。これは過去の職場で知りました。
また、自己中はリストカットや薬物摂取など自傷行為と背中合わせにあります。本人らも苦しいので、やむなくそうなるのです。
正常で適度な自己愛を保つことが他者への愛や思いやりを生みます。
Ａちゃんは自宅でお母さんや姉妹と一緒に焼いたチョコクッキーを持って来てくれました。
一つ一つ違う顔が描かれていました☺️ このクッキーをお昼時にみんなで美味しく頂きましたが、これを食べるとどんどんＡちゃん家族の愛情がお腹に入って来ました。
自分を好きでいれば、周りの人も好きになれる。そんな思いがクッキーから溢れ出て来たのです。クッキーに自己愛を感じました。
まあ、考え過ぎではありますが、その様な繊細な空気でトライアンフでは過ごせます。とてもありがたいですね。
