一昨日と昨日で描いた「星つりじいさん」のイラストが、調子が悪いため腑に落ちない出来栄えになりました。
最近は下描きをするように戻ったのですが、その段階でフォルムが見えて来なかったのです。
調子の良い時はサラサラと手が勝手に描く様に動くのですが、頭で考えても浮かぶのは当たり前のものばかり。
頭で考えてしまっている時点で、「あっ、これはヤバいな!」と思っていましたが、抜けられずに最後まで行きました。
重力がある様でないような私がよくイメージする設定は、ワンパターンでありながらも構わないと思います。
でも、垂直のライン上にはまってしまったドアや煙突、また同じく水平にならった屋根や軒下がそれに調和していません。その上、何かと小手先の細工に走ってしまう始末。
一番気になるのは、星がなっているような蒼い樹木が月に接触している部分です。こんなミスは普段考えられないです。
色彩設計に関しても、バックを宇宙や空を想起する色から離してみたいと思ったのは良いのですが、濃過ぎます。
自分で何を描いているのか、この星とは一体何なのかという事が見えて来ないのでした。
一晩寝かして、じいさんを回転させたくなって来ました。それだけでは解決しないので、パーツを切り抜きました。
それらをペタペタと三角の紙で色を重ねて作っていた自作の紙にコラージュしてみました。
すると全くイメージが変わりました。
蒼い樹木は削除して、星々も最小限にしました。
ごちゃごちゃしていたところをスッキリさせて、少年が上空からゆっくり泳いで来るように配置した事で、女の子の足元にだけ重力を感じる様にしました。
最初のイラストは画面の下に地上があるようにしか見えませんでしたが、今回は希薄というか、そうとは限らないように見えます。
釣り竿の糸も背景の柄を活かす為に描くのを止め、まばらな数個の星は3人が共有しているのか獲り合っているのかさえ判別出来ません。
これは昨日投稿したトライアンフで食べた手作りクッキーが反映しています。
つまり他者を思い、それを感謝する3人の相互関係になったという事です。クッキー🍪がなかったらこの絵は没になっていたかも知れません。
やはり絵は創作ではなく、原理でしか描けないといういい例です。