今日は晴れているのに時折り雪が舞う肌寒い空気でした。そこで富士山の残雪の描き方を教えて下さいとＨさんが言うので、簡単に出来る２種類の画法を見てもらう事にしました。共通しているのは白絵の具を全く使わずに紙を残して残雪を表現するところですが、一枚目は表面的な絵。
２枚目は熱情を叩き込んだ絵として、同じ残雪でも印象が変わる話をしました。
Ｈさんは、２枚目が気に入ったらしく、１枚目は何も感動がなく、空虚な感じさえすると言いました。非常に正しい審美眼です。
「上手く器用に表現する」「プロの裏技」などの謳い文句が一般論としてまかり通っています。そしてそこから離れることが出来なくなるのが大人の最大の不幸。虚栄や見栄。子供時代にはあったピュアな感性には敵わないね！そんな事を話しながら私自身のコンディションの不安定さに関わらず、こうしてレクチャーをさせてもらえる幸福を噛み締めたのでした。
今日のレクチャーを受けて次回は是非Ｈさんなりの回答を絵を通じて出してみたいとのこと。今からとても楽しみです。
