褪色したものばかりがあちこちにある実家でのメンテナンス作業の続き。ヨーロッパの民家にあるような古木のフレームに2015年から入っていた私の個展のポストカードを抜いてカレンダーの裏紙にドローイングを施してみました。
使ったのは油性マジックペンとボールペン。まったりとした黒い面とシャープでエッジの効いた線が調和するだけで旋律が漂います。
他にもチョコレートの空き箱の裏蓋など描けそうなものにはどんどん描いて、ゴミにも見えるし作品にも見えるという物を作っては実家を後にしました。
アートは受け取る方の受容体がそう感じるか否かであって、果てしなく無駄な残骸のような方が軽くて良いと思えました。
荘厳な作品などは人間のおごりであって存在しないと思います。もっと取るに足らない感じの方に行きたいなぁ〜とメンテナンスしながら思ったのでした。