引っ張らず後押し

昨日からフリースクール主催で草津にある商業施設エイスクエア（A SQUARE）にあるミニギャラリーをお借りして展示会が始まりました。

そこで変わった体験をしました。

　題して「学校に行かない選択をした子どもたちの作品展」

この企画はこどもアトリエ青は全く関与していないフリースクールの企画ですが、私もアート担当なりの役割りを担った形で従事しました。

早起きして現場入り、展示専門の業者さんや子どもとスタッフで一緒に作品を飾りました。

ミニギャラリーの管理担当部署が外注している写真の展示作業中の２名の方は、美術館などの作品も扱われている専門業者さんです。

吊り下げ作品１８点については、レイアウトの希望に始まりキャプションを貼る位置まで丁寧にこちらの要望に応えて下さいました。

普段から一連の作業は私が全部やることが多いので、無償でお借り出来るギャラリーなのにも関わらずこのように業者が対応されることは非常に珍しいことです。

助かっただけではなく、とても勉強になりました😃

手が空いたお蔭で一緒に来たＫ君と彼自身の作品展示のこだわりや希望なども相談しながら、ああでもないこうでもないと徐々に形にしていく時間が取れたのが何よりです。

小振りの置き作品も沢山あって、それらは空間や壁面の抜けスペースとのバランスを見ながらその場で配置しました。

Ｋ君や他の何人かは、このミニギャラリーでの展示に合わせて数点の新作を発表しました。

そういう子たちは外に向けてのモチベーションのギアが一段上がったと感じます💪😃

　　この写真は絵が好きな友人同士という風に見えます☺️

ここにある絵画や写真アートについて私が「講師として指導したり教えた」はほぼないです。

こどもアトリエ青「もあもあアート」は子どもが感性を覚醒するキッカケを作ることに重きを置いています。

そういう意味では、弱冠子どもを引っ張る役目を担いますが、フリースクールの場合は引っ張るよりも後押しだけに徹するのが適していると思えるようになりました。

背中を押したり、困っている時だけ助けるスタンスですね。

側にいて一緒に驚いたり、子どもが家で描いた作品を私に「どんなコメントをするか気になるから見せたい。」そのような存在を目指しています。

面白いのは、双方が学び合えるという点です。

必要な場合は指導もしますが、乞われないとしません。それほどフリースクールの子たちは自分を強く持っている傾向が強いと感じます。素晴らしいことです👍

SARA南館一階です

ショッピングも兼ねてお越し頂き、是非素敵なアート展示をご覧頂ければ幸いです。

A SQUARE（エイスクエア）アクセス　

https://asquare.ayaha.co.jp/access/index.php

MBDj17 ベオグラードで開幕！

前回ご案内した通り国際水彩画交流展MBDj16が２０２４年５月１１日に日本巡回展示会が開幕します。こちらは昨年１０月にセルビア先行展示会を終えて日本を巡回します。

一方、セルビアでは同展MBDj17が２０２４年４月１１日の夜７時にオープニングレセプションと共に開幕しました。

こちらは昨年９月にトライアンフギャラリーで開催した日本先行展示会に続いて巡回しています。

　　　　　　　トライアンフギャラリーの展示の様子

すべての作品がベオグラードに旅をしました｡｡｡

The International Watercolor Exhibition MBDj17 has opened!

Congratulations on your tour to Belgrade, Serbia, following your visit to Japan last year.

Greetings from Japan to Serbia.

国際水彩画交流展MBDj17が開幕しました！

去年の日本に続いてセルビアのベオグラードを巡回おめでとうございます。

日本からセルビアに挨拶。

本展日本人唯一の作者は京都で私が講師をしている「世界の風景を描く」の受講生さん。

指を指しているのが、何度か来日している友人でシロカスターザ会長のボシコ・ジュリチコビチ氏

日々ボシコとはSNSやメッセンジャーでやり取りしていますが、何人かの関係者や作家は実際に現地で会ったことがあるセルビア人です。

彼らとはなかなか会話する機会がないですが、こういう写真で元気な姿を目にしてホッと和むのも個人的な楽しみでの一つです。

中央にいる大柄なヒゲの男性はシロカスターザメンバーの写真家ブランコ・ブランダイス。

余談ですが靴のサイズが３２cmです😆　私も日本では大柄な方ですが、それでも靴は２８cm。その私が着ぐるみを着た様な大きさです（笑）

FINAL LIST MBĐj17  入選者リスト

Derya Avci         TURKEY                デリヤ・アヴツィトルコ　トルコ

Iva Georgieva      BULGARIA　　　イバ・ゲオルギエワ  ブルガリア

Nuria Metzli Montoya     MEXICO  　ヌリア・メッツリ・モントーヤ  メキシコ

Sara Pourmand     IRAN　　　　　サラ・プールマンド　イラン

Ljiljana Kuzmanovic   SERBIA　　　リリヤナ・クズマノビッチ  セルビア

Edit Sranc     SERBIA　　　　　　エディット・スランク　セルビア

Jevrosima Lukić     SERBIA　　　　ジェブロシマ・ルキッチ　セルビア

Adnan Bešić     BIH　　　　　　　アドナン・ベシッチ　ボスニア・ヘルツェゴビナ

Padam Ghale     NEPAL　　　　　パダム・ゲール  ネパール

Jelena Šunderić    SERBIA　　　　エレナ・シュデリッチ  セルビア

Edit Józsvainé Kislőrincz   HUNGARY　エディット・ヨーズヴァイネ・キスルリンツ   ハンガリー

Marija Curk   SERBIA  　　　　　マリヤ・クルク  セルビア

Ewelina  Szczepanska   POLAND　エウェリナ・シュチェパンスカ  ポーランド

Bogdan Đorić   SERBIA　　　　　ボグダン・ジョリッチ　セルビア

Milica Rašić    SERBIA　　　　　　ミリカ・ラシッチ　セルビア

Keiko Yamamoto   JAPAN               山本恵子　日本

Henryka  Langrzyk    POLAND　　ヘンリカ・ラングジク  ポーランド

Ilona Gatnarczyk   POLAND　　　イロナ・ガトナルチク  ポーランド

Sabina Jastrzębska   POLAND　　サビーナ・ヤストジェンブスカ   ポーランド

Jasmina Mima Vasiljevic   SERBIA　ジャスミナ・ミマ・ヴァシリエビッチ　セルビア

Zoran Kuzmanović   SERBIA　　　ゾラン・クズマノビッチ  セルビア

Monika Lederbauer   AUSTRIA　　モニカ・レーダーバウアー  オーストリア

Edith Kovacz    HUNGARY             イーディス・コヴァチ  ハンガリー

Darko Topalski     SERBIA           　ダーコ・トパルスキー  セルビア

Stefan Anchevski    N. MACEDONIA　ステファン・アンチェフスキー　北マケドニア

この展示会はコミュニティーであり、人間として豊かに生きるために絵を描いて心を通わすこと、透明水彩の発展と振興を願うことが活動の主旨です。

またそれが透明水彩画家である亡き父ミロシュ・ジュリチコビチへの敬意を示す式典なのです。

【国際芸術交流協会シロカスターザ　Siroka Staza とは】

東欧セルビア共和国で活躍した水彩画家、故ミロシュ・ジュリチコビチ(1918生まれ〜2008年没)を偲んで、その子息であるボシコ・ジュリチコビチ氏が会長となり水彩画の振興と作家の国際交流を目的として設立されたのが国際芸術交流協会シロカスターザ(広がる道)です。

当協会では、これまでセルビアを中心に国内外の作家の個展や数々の国際公募展などを国内外で主催してきました。また、日本を含む数カ国巡回展示を実現するなど、地道に活動しています。

これまで巡回展示会を開催した国は、セルビア、カナダ、キプロス、ブルガリア、オーストリア、日本、ボスニア・ヘルチェゴビナ、ネパール、クロアチア、北マケドニア、ハンガリー、ポーランドが挙げられます。

「国際水彩画交流展MBDj17」は、その様な国際公募展のひとつです。２５センチ角サイズの水彩画という条件のみで、与えられたテーマは自由です。

数ある応募作品の中から入選した２５作品が、今回は日本先行巡回展示会後に、来年のセルビア展示会、ポーランド展示会へと繋ぎます。(予定や開催国は諸事情により変更となる場合あり)

近年、様々な苦難を余儀なくされている世界情勢において、この様な国際巡回展示は開催国が減少して行く傾向にありますが、日本では２０１４年から継続的に実現して参りました。

プロフェッショナルとアマチュア、国境の垣根を越えて想い想いの水彩画愛好家の絵画交流を通じて小さな国際親善になれば幸いです。