あいにく朝から雨でしたが、2月のもあもあアートは熱心な子どもが来てくれました。
今朝、会場でセッティングしながらネタを決めたのですが、面白くなりました。
丸と三角と四角のみのパーツを切って着彩しコラージュするという内容で、今までにやってそうでいて初めてのチャレンジでした。
早い話が子どもにノリノリで抽象画を描いてもらうのが目的ですが、抽象画と言ってしまうと難しいと萎縮してしまいます。
そこで、世の中の全部の形は丸と三角と四角が関与して出来ている話を噛み砕いてしました。
ポール・セザンヌを引き合いに出して構図の中の幾何学の魅力やミニマムな自然描写の美学などを解説すると専門的過ぎて逆効果ですし、大人でも大抵「???」となります。
一番に出来上がったRちゃん作品は、幾何学図形の組み合わせならではのシンプルさの中に色のコントラストが複雑に絡んで痛快な画面です。
子どもたちに積み木やブロックを連想してもらって作ったピースで積んだり組んだりして遊べばいいよと声かけをしたことが上手くハマりました。
着彩の時の私の拘りはもちろん強くありますが、サラーッとレクチャーはしても強要しないこと。ただそれが後で意外な効果をもたらすから、自分で発見してもらえることを願いました。
みんな黙々と、形を切っては着彩をしました。
最年少のCちゃんは前回に続いてニコニコしながら楽しそうに集中して作業。この年齢ではなかなか見ない姿で嬉しく思いました。
こちらがCちゃんの完成作品です。積み木が踊っていますね!
ドローイング大好きなH君は今日のネタよりも画面いっぱいに描くのが好きなので「自分の好きな描き方で良いよ」と伝えると、数枚を一気に描き上げていました❗️
私が気に入ったのがこちら👇
小学生のMちゃんは、中間色に塗ったピースを更に雑巾で叩いてムラや絞りのような柄を出すなど、探究心をもって丁寧に作業。
緑やオレンジの微妙なバリエーションの変化を楽しんでいるのがよく分かります。
これらの差を楽しめる感性は中学生レベルですが、Mちゃんは本当に絵や色が好きで通っているので徐々に養われたのでしょう。
私がこうしろああしろとは言っていません。ただただ良いなと思ったら「いい色やな〜」と肯定するだけです。
これらのピースを持って帰って、お家でコラージュすることにしました。
「出来上がった作品をまた持って来て見せてね」とお願いしていたら、写真を送って来てくれました❣️
タイトル「おしろのくうきのひかり」
「素晴らしい」ですね! 絵画作品として遊びが充分感じられます。そして力強いのに柔らかい。
私は画家として抽象画と具象画に全く差がないと考えています。
子どもの絵はそのことを証明してくれます。内面の表出と感受性、パッションのみがそこにあるのです。子どもは直感で絵に臨むのでそれを容易く体現します。
みんな伸びしろがあって、これからが楽しみですね♪
国際交流を目的とした連続ワークショップ 通称「もあもあアート」
連続と記載しているために、お問い合わせを頂くことがありますが、初回から参加しなければならないということではありません😊
継続的なアートの教室です。内容は毎回単発でやり切る感じとなります。どうかお好きな日にご参加下さい。
私が交流している東欧の国々のこどもアート活動をしている方との交流展示会出品を全面的にサポートします。
詳細記事💁 https://yasunariart.hatenablog.com/entry/2023/12/11/185109
以降のスケジュール
⚫︎講座名 : もあもあアート
⚫︎日時 : 2024年3月31日(日) 10:30〜 (2時間ほど)
2024年5月26日(日) 上に同じく
※4月は「びわ湖の春・ピアザ・フェスタ」」出展のため「もあもあアート」は休講しますが、宜しければご参加下さい。
詳しくはこちら💁 https://yasunariart.hatenablog.com/entry/2024/02/05/194532
⚫︎会場 : 大津市市民活動センター中会議室 アクセス http://movementotsu.com/access.html
⚫︎参加費 : 画材費込み1.000円(税込)
⚫︎対象年齢 : 不問
⚫︎要事前ご予約 : 定員10名(先着順)
⚫︎主催 : こどもアトリエ青 講師 : 画家 石田泰也
⚫︎持ち物 : お手持ちの絵の具やパレット、筆、筆洗、雑巾など。未就学児の方でお持ちでない方は、こちらでお貸しします。雑巾やタオルのみお持ち下さい。
⚫︎お問い合わせ・お申し込みフォーム https://form.os7.biz/f/1537e25e/