アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

変化

私のブログは読者登録数や閲覧数を稼ぐ目的は全くありません。そう言った意味で大半の方には意味不明や関心をもたれない記事で溢れています。

間口を自ら狭くしていますが、奥は深いかと思います。

読み手の意識改革や啓発を促す記事が時に噴出する憤りのごとく投稿されていますが、実際のところそれで変わることはありません。

なので、私はある考え方を否定してみたり、一般的に目がいかないところを肯定したり、私的にこう感じた、こういう体験をし、そこでこういう風に物事を捉えた。という持論を好き勝手に書いているだけです。

ただ、そうすればごく稀に、それを読まれて合点がいった。とても気になる。実践したり試したくなる人が現れます。これはおおよそ1,000人に一人の確率で存在します。

その方には自らがそれを選択する自由が存在します。そうでなければ反発してしまうのが人間です。

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余程の影響力をもつ有名人やタレントや宗教などの場合は、直ぐに間に受ける人が多いのは、憧れて依存するのがとても安易で、それで仲間意識が生まれるのが心地よいからでしょう。

私は間違ってもそういう者ではないし、底辺にいる市井のひとりに過ぎません。

この長い前置きは何を言いたいのかと申しますと、絵画教室の講師にせよ、子どものワークショップ講師、フリースクールのスタッフをしていて一番難しく大切な事は意識改革を求めない様にする事だという事です。

何故かというと、相手なりに考えて取り組んでいることを頭から否定して、こうしてみましょうと伝えると第一に拒絶反応が出ます。

ここでブロックされてしまったら、そのあと何をどう言っても届かなくなります。

出来るのは私が良いと思えるところを褒める。何故それが良いのかを客観的に本人に説明する事です。

そうすると相手はありのままの自分の良いところを指摘してくれた喜び、嬉しい感情が湧きます。そこで、「ここはこうした方が更に良いでしょうね。」とか「こういう方法もありますよ。」と伝えるとすんなり好感をもって受け入れてもらえます。

単純にブロックするタイミングがなかったからそうなるのです。

また、相談を受けた時には提案をいくつかしますが、私が好きなものを薦めるのではなく、相手が何を選ぶのかを尊重する事も大事です。

全て相手が意思決定をしないと為になりません。

これらは指導者を目指す人のスキルではなく、人間関係や家族関係、親子関係に全て当てはまります

職場や学校などでの指導や研修で相手や部下に対して、「何でそんなことが出来ないの」「何回言わせるの」と直ぐに言う人がいますが、これは一番酷い例です。

 

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家族でも親子でも同じ事が言えます。この言い方をすると心理的にブロックされます。

そこで何か肯定的に褒めてみましょうと言っても、取って付けた様な歯が浮く事は言えません。

例えば「今日も素敵ね。」「その服似合っているよ。」「いつも綺麗だね。」「キムタクに似てるね。」等々、とてもじゃないけれど唐突に言っても裏がありそうに思えて来ます。

セクハラに取られてしまいかねない上、下心があるように感じられてしまうからです。

こう言うと「そもそも本当に褒めるところが何もないから無理だ。」と言われる人が多いのも世の常です。

では、私ならばどう言われたら嬉しいかを考えてみるとします。

「すごく頑張ったね。」

「ありがとう。」

「本当に助かりました。」

「会いたかったんです。」

「嬉しいです。」

「今度いつ会えますか。」

「今日は楽しかったです。」

何と言うことのないシンプルな言葉です。

見え透いた社交辞令は置いておくとして、これらの言葉が相手の心から出ている場合、そこに共通しているのは、私が必要とされた実感でしょうか。自己有用感とも言います。

これを言われて思わずムカっとする方は、まずいません。

これが肯定であり、既に褒めていることになるです。

親が子供に掛ける言葉としても通用しますが、我が子だからこそ誰憚らず言える特権的なものがあります。

「大好き。」

「世界一大事。」

「いつも味方だよ。」

「困ったらいつでも言って。」

普段からこれを口にしていると、子供は愛で満たされます。その安堵感が前提にあれば、叱られたり注意をされても受け入れられます。

肝心なのは、嫌いだから叱ってると子供に誤解されない事です。

 


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子供に「一番怖いのは何?」と尋ねるとお化け👻とか幽霊と言います。私も幼少時はそうでした。

大人になるにつれ、失業、病気、職場の人間などに変化します。

でも、一番怖いのは「親に愛されていないんじゃないか。」「嫌われるんじゃないか。」そういった不安なのです。

これを払拭するために、こっちの想いを伝えるだけで良いのです。

「あなたのためを思って言っている。」というのは、押し付けになり好ましくない言葉です。

つまり、相手に変化・意識改革を頭から求めると100%応じないので、それでこっちもイライラしてストレスになり、悪循環を生むという事です。

「自分を変えるのも難しいのに、人を変えられる訳がない。」という言葉は真実です。

変わろうとするのは本人であり、また変えられるのは自分でしかないのです。

相手は自ら変わるのです。それは蝶の幼虫が蛹になって羽化する様に似ています。

友人に色々問題のある行動や言動をする人がいたとしても、「そんな事したら、大変な事になるよ。」「家族がどう思うか考えてみろ。」「親が泣いているよ。」「このままで良いのか!」は相手には逆効果です。

何故ならどの言葉も友人を否定しているからです。これがもし、助けて欲しいと言ってきたなら、話を傾聴するのみに徹すれば良いです。

厳しく冷たい様ですが、手の付けようがない場合は放置するのが一番効果的です。

底つき体験を本人が早くするからです。

 


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これ以上は医療の話になるので、私は語る立場にはいません。