アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

お断り

セルビアを愛する画家 石田泰也が描いたセルビア風景画を数点展示します。」と国際水彩画交流展のチラシで謳っていましたが、お断りがあります。

3点の新作展示を予定していたのですが、内一枚は納得できるものが描けたのですが、どうにも後に繋がらず挫折しました。数人の方は楽しみにされていた事と思いますが、誠に申し訳なく、謹んでお詫び申し上げます。

ご存知の方には事情をご理解頂けると思いますが、チラシを印刷入ってから発生した災難により、社会的な肩書きとしての画家を廃業した元凶が一向に終息しないのです。それに対しての行動にはもう時間を割かないと決めてはいたのですが、徐々に楽しく絵を描けない状態になって来ました。

ワークショップや教室などは普通に出来ますが、本来なら孤独を楽しみつつ作品を生み出してわくわくする筈が、苦しいだけなのです。

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私は近年一枚の絵を、描いている途中で止めることは滅多にしないのですが、何とも先が見えないし、そもそも嫌々描いている事を自覚するともう駄目です。何ら対象を愛でていない自分との葛藤など含めて、全てが調子を狂わせます。

山腹の途中で出くわした白い石の建築と白いカフェも、白が大事だと分かっているのに紙残しさえ出来ず。木々にはとうの昔にやめた技法を今更ながら無意識のうちに用いてしまったりと、革新出来ないことに大いなる挫折感を味わいました。

そこで、次は違うモチーフに臨みました。

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が、何も心が踊らない。ハッとする色どころか、出せる筈の色が出ない。とにかく調子が悪いの一言です。体調がとにかく調子が悪い時には休むのが良い様に、絵を描く事もそれしか今はない感じです。

臨機応変に過去作品を代替として出展するのは、これまた更に不誠実だと考えてしまう私は、もうすんなりとお詫び申し上げるしか、術がありません。

何かに責任を転嫁する事も卑怯だし、それをしていると抜けられません。ひたすら自分の調子が戻る時を待つとします。

という訳で、中断した絵をアップしました。