アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

ある画家を悼んで

年内最後のプロデュース企画のご案内です!

国際水彩画交流展 ~セルビアの画家M・ジュリチコビチに捧げる~

◆ 2018年12月15日(土)~ 24日(月・祝)※ 17日(月)は休園

◆ 9:00~17:00(受付は16:30)最終日は16:00まで

◆ 元里坊 旧竹林院 資料館   必ず入園料が必要となります

主催 : 国際芸術交流協会シロカスターザ

問い合わせ : 国際芸術交流協会日本代表窓口 石田 ishida.yasunari@gmail.com

f:id:IshidayasunariART:20181104224727p:image

セルビアのゼムンの自宅兼アトリエで作画中のミロシュ・ジュリチコビチ氏

◆概要   今回の展示会名「国際水彩画交流展~セルビアの画家M・ジュリチコビチに捧げる~」はセルビアの著名な水彩画家ミロシュ・ジュリチコビチ(2008年没)とその子息であるボシコの足跡を辿るものである。

f:id:IshidayasunariART:20181104225336p:image

ジュリチコビチ親子(髭が息子ボシコ)

私にとりセルビアとの縁を招いたミロシュの偉大な存在。そして彼を敬愛するボシコの親子の物語に寄り添う形で継続して来た水彩画展MBDj が、どれだけの水彩画愛好家を集わせる力をはらんでいるのかを改めて噛み締めてみたい。遠い東ヨーロッパの国セルビアを中心にプロ・アマチュアの垣根を超えて絵を描く幸福を身近に感じて頂き、少しでも国際親善と作家同士の交流の一助になれば幸いです。

f:id:IshidayasunariART:20181104225729p:image

2017年のセルビア滞在時に訪問した邸宅にて。真ん中は翻訳スタッフのマテヤ君

本企画では私の受講生の作品も自由意志で出品してい、MEMORIAL MBDj9水彩画展と合わせて開催します。どちらもジュリチコビチ親子への敬意と感謝を込めて、シロカスターザの尽力に奉仕することに重きを置いています。私の作品は申し訳程度に出品したいと思います。

フライヤーが出来たらアップしますので、お楽しみに!

晒し者の心得

夜勤明けの今日もまたまた水彩画教室がマンツーマンになり、受講生さんと世間話をしながら一枚。すると頭が覚醒して、抜け感も計算出来ていい感じに。未完成感を前面に出す塗り残しにこだわって上げました。塗り残しは、絵そのものの存在感を鑑賞者に印象付けるのに、効果的です。イラストレーションという感覚から遊離して、完成度からも遠く離れる自由さ。ただの紙切れなのに気になる。

f:id:IshidayasunariART:20181103121526j:image

その面白さや価値感は、100人中一人くらいの確率でやっと共鳴してもらえるのです。気難しく考えずになんとなくいい感じがすると思って頂ければ充分共鳴ですよ。逆にそうでない方の多くは、画家の視野狭窄だと早合点しますが、そういう批判をものともしない事が画家の条件であり、晒し者の心得だと考えています。