生まれ故郷の京都で「世界の風景を描く」という透明水彩の講座をしてもう2年になるかと思います。
月に2回烏丸丸太町まで出掛けるのですが、教室が京都新聞社ビル9階なので眺望が良いのが何よりです。
今日も「世界の風景〜」とは大きくかけ離れた、愛着のあるラク描きをささーっと描きました。
「風車」
京都は盆地なので風がありません。
夏は蒸し暑く冬は底冷えするので、今後の人生で京都に戻ることは考えていませんが、何故か山に囲まれている景観は落ち着くのです。
窓からも西の山の峰が連なっていて、安心します。
心の中は風通りをよくしようと思って風車を描いたのかも知れませんが、その真意は自分でも分からないです。
この絵は本体を白く塗り残した印象にしたかったのと、輪郭線は描かないことに固執して臨みました。
淡い色彩だけだとコントラストが弱くなるので輪郭を描いて補足してしまいがちですが、最近それで後悔することがはっきりして来たからです。
顔の目鼻も滲ませてしまった方が魅力を感じます。とにかく強弱があまりないように描くことに惹かれます。
今、一枚のご依頼品をお待たせしているのですが、どうしても今日の絵に同じく輪郭線なしで顔も滲ませて描きたいという思いが強いです。
講座中にラク描きはしていても、受講生のレクチャーはきちんと真面目にしていますので、ご安心ください😃