今日は大津オルタナティブスクール トライアンフ、私にとり年内最後の日でした。
絵を描くのが好きな人が3人もいるので、画材をホイホイとテーブルに並べて居心地良さそうにそれぞれが黙々と作業開始。
何も言わなくてもスイッチが入って描き始めるというのが、いちばんの理想です。
「ここをこうしたいんです。」という希望を伝えてくれれば全部一緒に考えます。それが最高に楽しい。
大津市オルタナティブスクール トライアンフ https://www.otsu-triumph.com
一般社団法人異才ネットワーク https://isai-nw.jimdofree.com
Instagram インスタ もされています @isai.nw
私も便乗して前回調子が悪くて筆を置いた「ゼムンの街角」がこの空間でなら描けそうに思えてチャレンジしました。※これが調子悪くて没になった散々な絵です☟
周りで絵の話や、他愛のない笑い話を子供達がしているのが、楽園のようにすごく居心地がいい。
誰かが居心地いい時って皆んなもきっと居心地良いんだろうな。そんなことを思いました。
それを口にする事なく共有する、至福の時が流れました。
出来損ないですが、それを許せる一枚を描くことが出来ました。建物はまあまあですが、左の車に手数が入り過ぎたのが悔やまれるところです。
でも、調子悪くて筆を置いた時とは比べ物にならないほど、軽快な画面。トライアンフで星を釣って、直ぐにアートに還元出来た訳です。
あえて言うと、これが星つりじいさんの概念です。
絵の事で踏み込んだ話をすると、実際の空は日中の青く抜けた明るさですが、水を塗らないで薄いバーントアンバーを適当に塗ったり、紙残しをして、次にビリジャンを適当に重ねたり置いたりしています。
これは建物の広い壁のグレーが青味を感じる仕掛けですが、無意識にそうしています。調子がいい時はそういう事が自然に出来るのです。
次の作品はこれまで何度も展示、掲載した過去の構図違いの作品です。
これは自分でも気に入っていたのですが、今年セルビアのナクチャニ・アートコロニーに寄贈展示で送って手元からなくなりました。
一般的にはこちらが受け入れられ易いとは思いますが、まとまった上手さがある点で、逆に足を引っ張ってしまっています。
今日の出来損ないの方が、描くことは困難で絵画に対して挑発的なので魅力を感じます。出来損ないというのは破綻などと同じく欠点があるという意味です。
これは否定的言辞に聞こえるかと思いますが、非の打ち所がない人間は誰からも一目置かれて尊敬されても、好かれない・親しめないですが、おっちょこちょいだったり、ドジな人はそれで人を安心させたり、愛されたりします。(まあ、度合いにもよりますが)これを引用して出来損ないと表現したまでです。
つまりとても人間的だという肯定的言辞なのです。