アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

キッズ夏休みSDGs絵画教室 ①

今日も猛暑、それに子供にもコロナの陽性増加傾向の中、大津市市民活動センターさん主催のキッズ夏休みSDGs絵画教室は開講されました。

今年はSDGs絵画コンクールへの出展が本ワークショップ参加の必須条件になり、年齢も小3以上中学生と変わりました。

なので、去年は参加出来たこどもアトリエ青Sundayに来ている3.4歳の子供達は誘えませんでした。

それに加えて出控える方も多くなっており、例年より少ない参加人数でしたが、午前と午後合わせて8名の小学生が来てくれました。

チャリティーイベントなので多いと嬉しいという一方で、これくらいが安心して出来る環境なのかもしれませんね!

 


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私は全くの奉仕ですが、子供の絵の描き方の概念を覆すことを伝授出来るだけで嬉しくて仕方がないので、渾身のワークショップをしました。

大学生のボランティアスタッフも「こんな描き方あるんですね。初めて見ました。」との事。

今日、私が特にアピールしたのは、筆で描くのは普通、じゃあ普通じゃなくても良いと言う事。

具体的には色を塗った紙の面をバンバン貼ってははがすを繰り返すだけで、描いた事のない画面を生み出せる。

 

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下描きで説明しようとしない事。誰が見てもわかるとか、何かに見える必要はないという事。

また、学校でも堂々と今日知った技法を好きに使ってみる事。

先生に邪道だと言われた場合は、画家に教えてもらった正式な技法だと言って開き直る事

子供がノリノリで走り始めた時は、ドンドン後押しする声掛けをしました。

 


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サポーターを自ら買って出てくれた親友のホリユキエ先生も、何度も私のワークショップを手伝ってくれているので、指導方針はきちんと一貫しており、そこも大事です。

子供は大人の顔色を想像以上に伺うもの。

目で「こんな事したけど、大丈夫ですか?」と問いかけてくる時があります。

 

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あまり喋らない子供の場合は、そこを見逃さないで、間髪入れず「それで良いよ!」「面白くなってきたなぁ!」と一声掛けるだけで、とても安心してくれます。

一枚の三角の紙だけで色の塗り具合や2回連続貼り付けなどによるドライな感触を混在させるだけで、魅力的な絵が完成しました。


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簡単な様でいて、三角の紙一枚で魅力を出すのは、案外難しく、いろんな形に頼ってしまいがちです。

でも子供なりに同じ三角形で最後まで行った方がリズミカルで、色の表情のギャップによるメリハリがより際立つと、直感的に感じたからでしょう。

つまりはその子の主体性がしっかりある訳です。

白い部分や余白を全部塗るように指導する小学校の先生がいますが、最悪ですね。

「白いままがいい、その方が好きだと思ったら、塗らないで良い。」と言いました。

 


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男の子が楕円の大判サイズでペタペタはじめました。片っ端から埋めるのではなく、その都度どこにペッタンすると効果的かを即興で反応し始めました。

即興で普段は描かないでしょう。

下絵を描いたら、絶対にその中を塗るだけになってしまいますが、次第に紙をはみ出してペッタンしたりと、表現はより大らかになりました。

 

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これは私が勉強になるくらい痛快な画面です。

画面の流れる動き、躍動感、色彩のコントラストなど絶妙です。この絵が額に入ってギャラリーに鎮座していたら、間違いなく買うでしょう。

他に2枚描いていましたが、本人もこれが一番気に入っている様子でした。「最高やね!」と2人でにんまりしながら眺めていました。

今日をキッカケに普通なんてもうどうでもいい!となってくれたら本望です。

 

もう一回このワークショップは8月21日(日)に開催されます。詳細、お問い合わせ・お申し込みはこちらです。http://movementotsu.com/SDGs2022/SDGs.Art2022.html


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写真真ん中の、ホリ先生は毎回子供をサポートしながらも、しっかりと自作もするのが凄いです。これはご自身の活動の一つキララバレエの告知板。私のレクチャーで切り出した家や、蝶を上手く使ったコラボ作品です❗️