ガラス作家の友人であり、アートグループOAKのゲスト作家としてコラボしている高坂安曇さんは、ハッとした瞬間を写真にとどめるのが上手い方です。
そんな中で彼女曰く、「石田さんの絵に向いてるっ!」と感じたもの時々送ってくれます。
実際にそういう写真は私の創作意欲を掻き立ててくれるので、有難く描かせて頂きます。
今回は最近拘っている早描き。30分で一気に描いてみました。
43x32cm 透明水彩
元の写真はこれ。
一見、全く違うでしょ!
この写真の面白さはビルの真っ直ぐなラインとアスファルトのカーブの対比ですが、これは写真ならではの魅力です。
なので私は一目散に一番奥まった部分だけを描くことにしました。
でも、これだって立派なコラボ作品ですよね。
画面の傾きと車の重量感により、見た人は車が右に抜けて行きそうに思う事で疾走感を感じます。
真ん中のバイクはそれに抵抗しようと踏ん張ってるところがポイントです。
構図が水平だと面白くも何ともないんですよね(笑)
作品は画面で完成するのではなく、見た方それぞれにエモーショナルな揺さぶりを起こす事で幅が出て来ます。
私はその仕掛け人であり、最初の鑑賞者です。