アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

何気ない一枚

 f:id:IshidayasunariART:20171118011937j:image

 

ベオグラードの繁華街のビルの合間の細い路地奥の裏庭。

黒い猫が一匹私に擦り寄って手を差し出すとトボトボと向こうに行きました。

 

そこの壁がレンガにモルタルを塗った様な作りですが、ずいぶん前に剥離してべろんとなってたり、浮いていたり剥げ落ちていたりで、とにかく雰囲気抜群だったので写真に収めていました。

改めて見ると一本の洗濯干し用の紐が吊ってあって、いくつかの洗濯バサミが。。。

その下には一本のボトルに無造作な鉢植え。画面全体が地面と壁という大胆な構図なのに生活感が程よくって楽しい感じ。そこで今日はこれをメインに描くことにしました。

 

f:id:IshidayasunariART:20171118004232j:image

 

側にはハンドメイドの靴屋があり、私は例によってすっかり店のオヤジと意気投合しました。

足の踏み場がないというのはこの事だという様な工房と店です。

f:id:IshidayasunariART:20171118004727j:image

 

スリッポンとデザートブーツの両方をで6,000ディナールなので7,000円弱と、恐ろしいくらいに良心的な価格。それなのに履き心地は軽くて吸いつく様なフィット感で抜群です。

 

「あんたの靴は大好きだ!」「ハンドメイドだからな。」などと話す流れで、「私は画家だ。」と言うと、「もし今あるなら絵を見せてくれよ。」というので、30枚くらい手持ちの絵を見せました。

全部見て、中でもこれは気に入ったというのがあったらしく、それがまた彼らしい好みだったので即プレゼントしました。

 

このオヤジにはリピーターが沢山いる様ですが、私もまた来たら必ず寄るからと言って帰りました。

初めましてで挑む

 

前回の投稿でお伝えした初めてのイベントの話。

「マジック シ・オ・ミの童話創作奇術 ブレーメンの音楽隊」

この度、大津市文化賞をマジシャン史上初めて授与されたシ・オ・ミ師匠の演目です。

 

f:id:IshidayasunariART:20171117205739p:image

 

f:id:IshidayasunariART:20171117205756p:image

 

f:id:IshidayasunariART:20171117205802p:image

 

私は以前に一度自作の動画を投影する形で出演させて頂きました。

ならば初めてではないじゃないか⁉️  という声が聞こえて来そうです。

ところが、場所とユニットのメンバーが変われば作品は変わります。

 

f:id:IshidayasunariART:20171117205857p:image

 

今回はギター演奏で遠藤勉先生に入って頂き、初めて3人のユニットで滋賀県立守山養護学校 大津分教室の文化祭ゲストで招いて頂きました。

ここは様々な事情で医療のサポートを受けながら学校教育を受ける子供のための環境です。

http://www.o-moriyama-sh.shiga-ec.ed.jp/

 

病院の中にあるこじんまりした教室で我々は頂けたこの機会に感謝して挑みました。

 

f:id:IshidayasunariART:20171117205925p:image

 

ベストを尽くすのは当然ですが、童話創作マジックというジャンルを新鮮な気持ちで鑑賞してもらう為には、演者の我々が初心に帰って初めて演目を掛けた時を超えねばなりません。

これまでがリハーサルで今日が本番の様にも感じました。

 

出番を待つ控え室で、この役目を仰せつかった事にそれぞれが感無量だという気持ちで一致しました。

私は3人の志しの高さが同じな事に幸せを感じました。

 

そして不思議なのは、たった3人しか子供がいないことをやり甲斐に感じた事です。

アーティストに権威は要らないけれど、この想いは享受しても良いと思っています。

保護者や先生方を含めると10名を超えましたが、無関心な100人の前より何倍もの達成感がありました。

小さな小さな文化祭。それは私にとってこれまで関わったイベントで最高の舞台でした。

 

f:id:IshidayasunariART:20171118000504j:image

そして名残惜しくその場を去ったのです。

 

童話創作奇術の内容はお伝えのしようがないのでご容赦下さい。

本当に観たいという方はお声がけ下さい。目の前で演じます(*≧∀≦*)

 

 

♯童話創作マジック ♯童話創作奇術