昨日のこどもアトリエ青とりぷるは、何に感動したかと言うと、参加してくれた子ども達が、既にやる気満々で来てくれたことでした。
私たち3人の講師はコラボワークショップの相乗効果を謳ってはいますが、それは理想論で志しではあっても、無理に気分を上げて引き上げて行きたくはないのです。
子どもに自分の意思で「好き・嫌い」「やりたい・やりたくない」を自由に選択して、好きでやりたいタイミングを見計らって伸びしろを見つけてあげるかに重点を置いています。
音楽をガンガン掛けたり、声を大きく上げません。それは嫌でもしないといけない空気を作るからです。
そういう意味では、やらないという選択も尊重し、受け容れます。
代わりに何ならしたいかも一緒に探すのが良いですね⭕️
何の打ち合わせしをしなくても3人の講師が阿吽の呼吸で、その距離感を保ち最小限の声掛けで子どもがやる気を見せる。
私自身自分のわくわくアート以外は無言で見ています。でも、本当に夢の様な光景でした。
夏の思い出や夏休みで何を思うかを好きに描いてね!でスタートしたアートも、疲れ知らずで2時間黙々と取り込んでいました。
私の方が心配になって、過集中で「帰宅後にグッタリしたり、ふら〜っとなっていませんか?」と親御さんに尋ねると、全くそんなことはないそうで、逆に穏やかにいい調子で過ごしているとお聞きしました。
これにもまた感動しました。感心しました。
というのも、身体や脳を結構使っているので、糖分やカロリー消費量がすごい筈だからです。
作品を見て直感で感じる通り、気分よく取り組んいるからカタルシス(精神浄化作用)の働きが強く、別のエネルギーまで機能している気がします。
この時に子どもなりの限界を突破するのですが、成長期は何回でも突破を重ねます。
お絵描き大好きなH君は5枚描き上げました😃 ずっと調子が上がっていました。
私は一気に5枚も描いたら後で倒れるでしょう。何故かというと、必ずその途中で自分の限界を感じてしまったりと、自信を喪失するからです。
そして、そういう時は無駄に消耗してしまうのです。
子どもはその点、無限大♾️です。Mちゃんの海面の中に奥行きを感じる爽やかな絵❣️
これを一瞬で描いたかと思ったら、次は手に塗ってペタペタ始めました。
この触覚が磨がれる技法自体は、子どもには定番なのですが、その上にクレヨンでドローイングが続きました。
絵の具の上にクレヨンを乗せるには強い筆圧を必要とします。それがまた力を導いた気がします。
今日の皆んながやる気満々で揃った、その空間でしか生まれないパッションが焼き付きました。
夏より熱い内面を可視化した様なこの絵は、絵描きの私も「これは凄い。。。」と呟くなり絶句してしまうのでした。
来年はセルビアの首都ベオグラードでの子ども作品展もありますが、この子達はどんな風を吹かしてくれるのか!?
ただただ見守り、見とどけるだけです。
そして、ホリユキエ先生と松田ユミコ先生、本当にいつもありがとうございます♪