ベオグラードに来てからガラスランプ工房に入り浸っているので、透明水彩を描くペースが落ちていますが、今年の１８０枚目を仕上げました。
２００枚の目標を掲げていたので、楽勝で達成しそうです！
なんとなく実験精神を優先するので、一般的な表現は避けてしまいます。
この為に益々売れなくなるのですが、２０枚に一枚くらいは、たまたま需要にマッチする事があります。それで充分です。
描き込めば売れるのですが、どうしても違和感があります。
何故、絵は描き込む程に魅力がなくなるのでしょう？
現時点でわかっているのは、余裕がなくなるからだと言うことです。
頑張った感や、ドヤ感などをＭＡＸにすると観た人は引いてしまいます。
それを避ける為には枚数を描くしかないと思います。
自然体で安定感を突き抜けてこそ、肩の力が抜けて余白が生まれますから。
「抜け感」という言葉がピッタリ来ますかね？
ベオグラードのランプ工房では様々なパプニングが起こって、一緒に悩んだり、こうすればどう！？ と触発し合ったり、楽しんでいます。
しかし、そういう時間は普通は週に一回くらいで充分なのですが、折角セルビア滞在の機会だからと、貪欲に連日続けています。
それでは流石に疲れが出て来て朦朧とします。
それは工房の主、アートグループＯＡＫのゾランも同じ。
Oh! I’m tired と呟いて、帰る頃にはふらふらに。😅
私もホテルに戻ったらいつの間にか寝落ちして、眼鏡やiPadを落とした音で目が覚めます。
でも、凄く充実していてそれも嬉しいのです。
今日は前回のガラス絵に合わせた木製フレームにはめて見ました。
裏側から特殊なボンドで固定して週末一杯は乾燥させます。
来週はフレームの内側にぐるっとＬＥＤライトを仕込みます。
その他にも同時進行で遠近感のあるガラス絵を依頼され、挑戦中です。
ライトを付けると遠方の丘や空の色が浮かび上がる仕掛けです。
ガラスの隙間を計算して空間を空けることでより遠近感を出しています。
写真では伝わらないのが残念です。
もう一つ、私がデザインした謎のランプも大詰めに来ました。
このランプはアンティークの木箱をステンドグラスの扉で塞いだ作りです。
色々と問題点が発覚して、まだ点灯出来ない状態です。
来週には３つとも完成させて、更に次の作品に取り掛かります。
放心状態になるくらい作りたいですね！
