アトリエ青 Art Studio Blue

画家・アートディレクター 石田泰也の日々の活動風景をお届けしています

悦楽を通じて学ぶ

もう5日間も絵を描いていません。昨年末から今までになく、私の絵を購入希望される方が絶えません。私は需要に配慮した売り絵を描かない主義ですが、そんな絵を欲しがる方々にめぐり合う頻度が高まっている事に戸惑いを感じます。それで描けなくなっています。描かなくても24時間ずっと佇まいは画家です。見かけや素振りではなく創造者ではなく原理で描くという在り方を遂行する暮らしぶりです。人間が創造に直接関わる上で一番最上のものは人間(子供)ですが、アートは人間らしさを醸す程度のものですから、創造するなんておこがましい訳です。

優れたアートや映画に接して研ぎ澄まし、吸収し(誤解がなければ盗むもあり)悦楽を通じて学ぶ。これを常々大事にしています。一本の優れた映画は海外の一人旅に似た物凄い経験を呼び覚ましてくれます。今日はブックオフで拾い物を2点見つけました。

f:id:IshidayasunariART:20190107210720j:image

イランの名匠、アッバス・キアロスタミ監督の「クロースアップ」

昔、映写技師をしていた映画館ではキアロスタミ監督特集などを企画して自ら映写したものですが、テスト試写などで部分的に見る事があっても全編を鑑賞していないのです。今後一生シネコンで上映される事はないと思います。映写技師はただで映画をずっと観ていると思われがちですが、実際は大違い。映写機のメンテナンスやフィルムの補修や点検などにずっと追われているので、映画を運転している感じに近いのです。

f:id:IshidayasunariART:20190107221808j:image

キアロスタミ監督の何が凄いのかというと、穏やかで静的なシーンでも映画のダイナミズムに溢れているという事です。今年はこの監督のblu–rayボックスが出るので全部買って勉強し直します!  

 

もう一本は1934年のジャン・ヴィゴ監督「アタラント号

f:id:IshidayasunariART:20190107210730j:image

f:id:IshidayasunariART:20190107210757j:image

これは未見でしたが、また機会をみてお話し出来ればと思います。

f:id:IshidayasunariART:20190107210802j:image