アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

未完成のまま

今日はある方からプロは如何にして絵を売るのか! セルフプロデュースをどうされているのですか? と質問を受けました。あまりに売れていなさそうな私を心配するのと、売る事に全く固執していない様子に業を煮やされたのは理解出来ました。

そもそも画家は絵を生業にすると認識されているため、これまでも多くの人から聞かれた命題の様な質問ですが「収入の事なら絵を売る以外の仕事を一生懸命する事が一番良いです。」と私は答えました。これも言い訳にしか聞こえなかったと思いますが、私はいい絵を描ける生き方をする事に興味を持っていますが、売り絵を描く事を避けています。売り絵というのはクライアントありきであったり、需要を見込める方向に寄せて行く行為です。

かといってイラストレーションや商業的な絵画を全否定していません。その世界で尊敬する先達は沢山います。ただ、私がそれを目指していないだけです。それならプロではなくて趣味でいいじゃないかという反論があるかも知れませんが、それならそれで良いです。ただの画家で十分です。今日も教室の昼休みにぱっぱと一枚楽しみながら描きました。

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こだわりは描き切らず、未完成である事です。未完成は無限であり、見る人が能動的に関われる余白を活かす事を可能にしてくれます。だから未完成のままが良いのです。