10年以上前から絵にしたいと思っていた京都岡崎を流れる白川の家。
ここは美術館に出掛ける度に、幾度となく立ち止まって眺めて来たお気に入りの場所です。
川・家・木 がどこかアジア的な、でもやはり日本的な独自の空間を作っています。
でも、私はこれだけ盛り盛りだと返って描きにくいんです。
スケッチしてペンで輪郭を取って、さらっと着彩するタイプの絵であれば何ら問題ないでしょう。
でも、それだとあるがままの景観の存在に負けてしまいます。
負けるというと語弊があるなら、現実をただただ啓蒙するにとどまると言いますか…。
そういうのはもう10代で描き飽きました。
対象を尊重していれば決してその行為は悪くはないのですが、私はどうして単なる写生を超えたいのです。
だからなかなか描けない。手が出せなかったのでしょう。
でも、今日は描けそうに思ったので一気に描きました。
60x50cm程度
こんな絵になるとは自分でも思わなかったですが、残影がありつつライブ感が出たので、良いと思います(笑)