アトリエ青 Art Studio Blue

画家・アートディレクター 石田泰也の日々の活動風景をお届けしています

エグい絵

昼間のドローイングは穏やかで柔らかなものでしたが、夜は急転直下、鬼気迫る絵を描きました。私は透明水彩で匿名のプロなら誰でも差がなく一定のレベルで描くような予定調和を嫌い、自分がなんだこれと言う最初の驚きに接する事を優先しています。この趣向はもう何度もお話ししていると思いますが、今日はやってはいけない事をもっと組み込んでドンドンやる事にしました。

① 一切の下描きをしない。

②白絵の具を使う。

③マスキングをしないで、コラージュする。

透明水彩ガッシュを混在させる。

⑤ペンを説明的でない使い方で走らせる。

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当然、これだけやれば破綻し、透明水彩の長所が瞬く間になくなるでしょう。でもそれによりアートとしての意味は果たしてなくなるのか? それはやってみないとわかりません。

すべての工程に対して無難なアプローチは存在しますが、それを回避して果てしなく破滅のリスクを背負いこんだ結果がこのエグい絵です。行き当たりバッタリ過ぎて全てがガサツで画面が強過ぎます。見ていて穏やかな落ち着きは得られません。でもそこがこの絵の一番の特長ですから、没にしても一向に構わないし、描いて良かったです。

まとまっていませんが自由にやりたい放題やらないと先には行けません。先はいつも見えないのがエキサイティングですからね!  肝心な事を言い忘れていました。クイーンの映画「ボヘミアン・ラプソディー」のサウンドトラックを聴きながら描いたから、ずっと高揚したのでした😅

習作ドローイング

今日の教室はなかなかに大変な対応を求められて疲弊しました。しかし、疲弊したという考えに捕まえられるより、それを放棄して楽しんでいる姿を見せるしかないと考えて、レクチャーの合間に淡々と新聞を広げるお爺さんをドローイングで描きました。これは近々透明水彩でも描きます。

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さらっとこの様に描くまでに50年以上掛かりました。振り返れば勉強は楽しいし、苦労したという感覚はありません。向き合えて幸福でした。これからもずっと探求していく( ^ω^ )   そのわくわくに心踊ります。

受講生にこういった話をすると「今からやっても死んでしまうわ」という返事が返って来るのですが😅   かといって「死ぬ気でやる気もない」とも言われて大笑いします。そりゃあそうです、どっちにしろ気が重くなりますから。趣味を死ぬ気でやるのは本末転倒です。

ただ、絵描きになるのなら死ぬ気でやる事です。正確には死ぬ気で楽しめば、楽しさが勝ちます。   私などは学生時代に「君はそんな簡単に死なんやろ」と先生からよく言われたものです。これは愛情であり「君は、絵描きになれ」という叱咤激励をもらっていたのだなぁーと思います。

実は恥ずかしながら最近その事に気が付きました☺️  いじめとか拷問とか当時は友人に嘆いていましたが、どの先生も「諦めるなよ」とか「バネにしてくれ」と、絵描きになれる様に鞭を打って下さっていたのです。だから私は自分の夢を自分で叶えたと考えていたのはおごりで、数限りない先達の指導で今があると考え直す事にしました。