アトリエ青 Art Studio Blue

画家・アートディレクター 石田泰也の日々の活動風景をお届けしています

落描き

今日は午前の水彩画教室でサプライズがありました。唯一の小学生の受講生Aちゃんが、3ヶ月ぶりくらいにひょっこり来てくれたのです。私は突然来てくれなくなって寂しい気持ちでした。今思えば喪失感までありましたが、元気そうな笑顔で会えたので嬉しくなって心が飛び跳ねてしまいました🌞

聞くところでは中学受験などに集中するために休んでいたとの事。ちょっとした行き違いだったのです。そんな事がきっかけで心が晴れて次の午後の教室でこっそり盗み描きをしました!

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憂鬱そうな佇まいのマルチェロ・マストロヤンニです。これはフェデリコ・フェリーニの1980年制作「女の都」の役中人物ですが、何と言っても私が一番愛している映画なのです。

落描きであって作品でも何でもないのですが、作品と落描きの違いはと言うと、小説と雑記の違いのようなものであり、隣り合っているものかと思います。心で鼻歌を唄いながら無意識に描い絵で自分を知る事が出来るのかと思います。Aちゃんに感謝です。

冬眠中の一枚

今日は、シ・オ・ミ 師匠のたってのご依頼で、伝説のドラマー  ロイ・ヘインズ氏の肖像画を描きました。ドラマーでもある師匠は20日のコンサートでシンバル一枚だけの演奏をされます。それはこの世界で圧倒的な存在であるロイ・ヘインズ氏をリスペクトしたものであり、一回きりのアート作品なのです。

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そしてこれに添えるエッセイも書いて!とご所望頂いたので一回だけ練習に立ち会わせて頂きました。出来上がったエッセイがこちらです。

 

エッセイ 「光の雫」

シンバルは金属板を丸くくり抜いて作られると思われがちだが、本当に上質のシンバルは、ぐるぐるに巻いた銅線を叩きこんで徐々に円盤状になる。それを聞いて私は土星の環を連想した。シオミがイスタンブールで見た職人による気の遠くなるような作業の蓄積。そこには最高の音色を放出するための平原が広がっていた。土星の環も離れて見ると美しい平原のようだ。それは氷のかけらの集合体だ。私にはシオミが奏でる音色が、土星の環を形作っている氷に太陽光がさし、キラキラとこぼれ落ちる光の雫に共鳴しているように見えた。

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2週間振りに描いたものは、昨年からのご依頼品であるため期日に従ってみましたが、まだ私は冬眠を続けている気でいます。ʕ•ᴥ•ʔ     なので覚醒しないまま描いています。