アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

ピカソ効果

一昨日パブロ・ピカソ版画展を鑑賞しただけで、創作が止まりません。真似とかではなく、ピカソの喜んで描くオーラが身体に入ったのです。優れたアートは、ダイレクトに心を揺さぶりますね! 兼ねてから私の風景画はいつか抽象画になって行くだろうと思っているのですが、次の作品で、その予兆が出ました。

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先の記事と同じくサンドウィッチ水彩ではありますが、アプローチは一枚づつ変化します。

と思ったら、リアリズムと抽象の狭間のようなイメージの作品になり、

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この2枚は平凡ですが、悪くないです。

調子に乗ってもう一枚描くと、神経に障るような画面になったので、今日はもうやめる事にしました。

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この作品の一番いけない要素は真面目さですね。もっと出鱈目に描いたほうが良いように思います。

サンドウィッチ水彩

水性ペンと水彩の共存シリーズから派生したサンドウィッチ水彩とは一体なんぞや!? という事ですが、紙がパンだとすれば密着させた絵の具は具材という意味で例えた次第です。

工程は、着彩が乾かぬ内に別に着彩した水彩紙をペタッと貼って版画の要領でこすります。ここでどこにどの絵の具が当たるかは、勘だけです。どちらかというと計算を超えたものにする為に、意外性を優先します。水彩紙同士が当たって引き離して出来た荒い画面にまた着彩をして、仕上げます。

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次のは別に描いた水彩紙を真っ白の水彩紙にペタッと貼って馴染ませました。乗り移っただけの淡白な絵の具に対して、後を追うように水性ペンを入れて水や着彩を加えました。

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サンドウィッチ水彩は実体があるようでないような儚さが魅力です。仕上げ次第ではいくらでも濃密に出来ますが、気配を最小限に抑える事で表出する間(はざま)に可能性を感じます。

絵の具を挟むというよりは、記憶や空気・光を挟むような気分で製作してみました。これをもっと愉しんでみたいですね😋