アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

セルビアに帰ろう!

昨年の秋にベオグラードから帰国後にすぐ移住計画を立てました。それでも無理なくぼちぼちとプランを立てる気でいました。しかし、それではいけないという思いに至ったので、滞在型アパートを一ヶ月予約しました。そのまま移住出来るかどうかは事務的な手続き次第ではあります。一回日本に戻らざるを得ないかも知れません。それはそれとして、とにかく友人のいる場所に一旦帰る事にしました。

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                Apartment Nikola

日本での生活に日々多大な違和感を感じている私。じっくり日本でやり残している事業を片付けてしまうつもりでしたが、それは誰かに譲ってしまいます。後継者がいなければそれまでです。

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              キッチン・シャワー・洗濯機など付いてます

セルビア心友と一緒に立ち上げた美術工藝作家協会アート&クラフトが店舗運営の準備を進めていると連絡が来ました。その情熱に心打たれました。そのタイミングが絶妙でした。それが心を決める契機になりました。

ただしアート&クラフトは、会社ではないので、利益を目的としません。若手の海外デビューや現地の作家との交流をバックアップするための組織です。私はここで日本人作家も紹介していきます。

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店舗は、私が去年コラボしたステンドグラス工房を手直しして進めています。決して私が雇用されるとかではなく、あくまで画家として独立した状態です。そしてセルビアでしか出来ないことをやって行きます。滞在が長引けば最悪ここのキッチンで寝泊まりします🤗

それぐらい追い込まないと景色は見えませんね!

全部同じ絵

私にとって秋は憂鬱とか、もの寂しいというのも含めて非常に気分が高揚します。五月晴れになった今日ですが、気分はいつも秋のせいか、全部晩秋の気配を放ち、また燈色に惑う日となりました。

外光が刺す板張りの古いカフェ、窓際のテーブル席。日がな一日、外を眺めてボーっとしたくなる。

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そういう憂いを描きたかったのですが、奥の椅子が浮いてしまい、何か腑に落ちません。レンガの壁にも赤系を使用し過ぎたために、椅子の個性が若干埋没してしまいました。

 

次は老婆がカートを押しながら奥まった道をトボトボ行く。向こうには、今にも姿を消しそうな数人の女性。紅葉した樹々と右側のレンガの壁面が同じ色になって退屈ですね。

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そして、全体に色彩が強過ぎて落ち着かない絵です。

 

三枚目は、落ち着いた感じのオーソドックスな景観を描こうとして選んだモチーフ。ところが、ここでも車道に補色(反対色)のブルーをきかせ過ぎたせいで、ハレーションで燈色に染まった建物が、暑苦しく見えて失敗。

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この絵はオレンジやイエローを使っても温かさより、クールさに振れたトーンでなくてはなりません。どちらにせよ、それだけではない鉛の様な重さもあり、没です。

こうやって描いたものを自分で批判する日もあれば、同じ絵でも良く見える日もある。絵は合わせ鏡の様なものです。かといって必死になっても仕方ないので、今日はもう描く気になれないので寝るとします。

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これぐらいに加工したら見易いですね〜 😅