気が高まる絵を描くことで体調が戻るかと思いましたが、やはりしんどいので朝に内科を受診したら、熱があり、感冒薬を処方してもらいました。
お蔭様で一気に体調は戻ったのですが、緊張感が解けたせいか、今日描いた絵は腑抜けのようになりました。画面を直線で分割した水辺の家屋と印象的なグリーンの葉。
良いのは屋根の勾配を右肩落としにした事ぐらいですかね? 写真では逆に右上がりでしたが、それをしたらお終いです。水面は器用に描くとテキスト本の様な下らないものになるので、べちゃーとさせました。
次は画面上半分が霧か朝靄でほぼ何も見えないセルビアの景観です。描き込みすぎて中途半端な具象画になりました。もっと抽象化すれば作品として見られたかと思います。
しょうもない絵を2枚も描き、後味が悪いので、気分転換にセルビア滞在時のアルバムを眺めてリフレッシュしていると、子供の絵画教室でワークショップをしている時の写真に目が止まりました。
食い入るように観る将来の画家たちが、そこにいました。
とにかく絶好のチャンスだとばかりにワークショップを終えた後に間髪入れず始めた私のデモンストレーションを真剣な眼差しで見ています。
実はこの時のデモンストレーション作品は失敗したのですが😆 肝心なところで決められないのも良いものです。画家であっても失敗するのを目の当たりにすれば、子供は凄くプレッシャーから開放され、その点ではメリットは大きいです❗️
模範を示して圧倒し、悦にいるのでは意味がなく、こっちの方が実は良いかも知れません。物事は自分の後味が悪い場合に案外、その場に何か貢献出来ているのかも知れないなと思います。