物事失敗をしない方向を選び続ける人が多いですが、藝術においては逆です。
自分の枠を決めない事で挑戦し続けられるので、失敗は必須です。
私は、自分が描き手であると同時に常に最初の観客として身震いする様に絵に向き合いたいので、円熟しかけたら破壊します。
昨晩描いたこの風景は酷い出来ですが、色々試していますので仕方ないですね!
これはマスキングや塗り残しによる透明水彩ならではの定番の技法を放棄出来ないか、実験した結果です。
その為に、ハイライト部分には後でアクリルのホワイトを用いているので違和感があります。
この絵は当然没ですが、これが私にとっての仕事であり、この苦を超えたところに楽が訪れます。
つまり日々のトレーニングとリハーサルなくして楽を求めても訪れる事はありません。
10月にセルビア🇷🇸に行き、路上画家をする頃に照準を合わせて失敗作を描いておけば、奔放な作品が描けるでしょう。
それを個展に訪れた方にご覧頂き、透明水彩の本場ヨーロッパで「あれっ、この水彩はなんだ!」と思って頂ければ幸いです😊
渡航するまで風景画は描かないと言ってますが、没にするなら描ける訳です。