アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

ドローイング

 

drawing(ドローイング)を翻訳アプリで調べると「お絵かき」と出ますが 🤗

これだと幅があり過ぎて意味がわかりませんね。

 

今日は息抜きにそのドローイングで2枚描きました。

 

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❶ 怪訝な顔の農夫

くるくるとした線で立体感と肌の厚みを描出しました。

 

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❷ いわゆるその辺の美女 

平面性にこだわり、人工頭脳AIが描いたものをプリントアウトした様な雰囲気にしました。

 

2枚ともマジックペン一本で描いています。

 

デッサンは線で輪郭を描かない事がルールです。

世の中には線というものが存在せず、光によって物質が可視化されるという概念に基づきます。

クロッキーは線のみで対象を捉え、陰影を入れません。

ではドローイングはというと、その両方を自由に使って良いという感覚です。

 

でも近年では、筆で描いたものでもドローイングと言われます。

これは日本の美術界のご都合主義だと思います。

そういうのはさて置き、自分が思うドローイングは落書きなので、気ままに描いて行こうと思います。

 

それにしても、ペンで絵を描いたのは30年振りかも! (*≧∀≦*)

満ち足りた時

 

今日は敬愛するマジシャン シ・オ・ミ師匠の渾身のイベントマジックショータイムが開催されました。

 

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先日このブログでもお伝えした通り、私はコラボアーティストとして舞台アートとエッセイと挿し絵で関わらせて頂きました。

 

会場のスカイプラザ浜大津は照明や音響が一体になり、異様な熱気に包まれました。

 

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楽屋でパフォーマーが心地良い緊張感で冗談を言うのも最高です。

 

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関東と関西の師匠ふたりが、何気ない会話でお互いを揺さぶる様は圧巻!

 

 

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私はといえば、舞台衣装などないのでこんな自由な普段のままで登場!

最後の演目の前に次のエッセイを朗読しました。

 

エッセイ 「信念」

マジックだけをやり続けるとマンネリ化やルーティーンに陥るばかりで、視野が狭くなるから良くないと言う人がいます。

しかし一つの道を歩き続ける事は容易ではないのです。一つの事しか出来ないのと、一つのことをやり続けるのには大きな違いがあります。

本物を目指すには自己革新の繰り返しが必要です。

身の回りで起こる一見些細な出来事や感情の起伏に自分の感覚を総動員して対峙し続けなければいけません。テクニック以上にこれらは大事な要素です。

そうすれば表面的には同じ演技でも、与える印象は深くなります。

アートを取り巻くテクノロジーがいくら進歩しても、それはあくまで道具です。

アートの根幹は人と人の間にしか生まれません。

シオミさんが今日はクラシックマジックをすると仰った時に直感的に感じたのはそう言った「信念」でした。

 

 

この後、くるりの「リメンバーミー」に乗せて、人と人が繋がっている事の大切さ、奇跡、家族への思いを込めた渾身のステージで幕を閉じました。

 

舞台袖には歌詞に出て来る「夕暮れの駅前のあの豆腐屋」から連想した私の絵をひっそり空間に挿し絵として添えて頂きました。

 

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つげ義春の旅もののペン画を想起させる画面構成にこだわりました。

 

 

私も師匠も想いが溢れて何度も泣き、また堪えながら本気を出しました。

個人的な感情であっても、溢れてしまったものはお客さんの前で正直に見せる事が勇ましいと思います。

 

それぐらいの強度でアートに携わらないと逆に一方通行になってしまうと思いました。

満ち足りた時を共有させて頂ける事の有り難さ。

感謝を噛みしめる日となりました😊