今日は、梅雨ならではの陰鬱な空気感に包まれた水彩画教室でした。強烈なうつ状態になりながらベストを尽くして講師を務めました。
しかし、頭をよぎるのは今すぐにでも教室を放り投げたいというマイナス思考ばかり。
ついにストレスから神経性の腹痛も。
しかし、辛いからギャラがもらえるというのは、どんな仕事でも一緒。最悪のコンディションにいながら、こんな時に気力を保つためには敬意を誰かに向けるのが一番良いでしょう。
そんな思いを込めて、指導の傍らで一枚のハガキサイズの抽象画を描きました。
即興的なイメージで描いたこの作品は、抽象画の偉人パウル・クレーにオマージュを捧げています。(結果論ですが)
しかし、クレーなら絶対にしないであろう組み合わせや図形にも拘りました。今日のうつ状態と腹痛がなければ誕生しなかった作品。
夜になっても一向に腹痛は治まる気配がありませんが、この一作に昇華出来た喜びが私を密かに支えてくれます。
言うなればうつ状態でさえも作品の源泉になりうるという事です。