アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

息抜き

日本での暮らしも段々とご縁に恵まれて、お互いに共鳴したり学び合ったりするステキな人々と時間を共に出来るようになって来ました。

俗に裕福な暮らしとは、金銭的な余裕を指すのでしょうが、経済面では地を這うように何とか生活するほど貧乏人です。でも、助け合える友人、金銭的価値などを超越した人とのふれあいや、思いがけず温かい手を差し伸べて頂く方々のお蔭で心の余裕だけは満タンです。

これは本当にお金で買えない有り難い事で、感謝してもしきれません。

中でも一番心が満たされるのが奉仕です。人の喜びで自分を満たす様に徹するのは最高です。私がプロデュースしてる展示会やイベントは、なけなしのお金をはたいて実現しています。

そうする事で例えば、ずっとセルビアに今も思いを馳せ続けられるのです。


f:id:IshidayasunariART:20221015090950j:image

f:id:IshidayasunariART:20221015090925j:image

ゼムン市の公園を抜けると朝市で美味しそうでフレッシュな食品が野菜から肉まで何でも手に入ります。しかも、食材は物価がとても安いのです。

レストランやカフェではテーブルチャージがメニューの価格にドンと乗るので非常に高く、カフェでも日本の感覚に置き換えるとスタバの倍程の値段です。

ところがテイクアウト専門店なら一気に半額以下になる上、返って美味しいというのも色々食べ歩いてわかりました。

つまり外食は嗜好品並みの値段に変わる訳です。接待や晴れの日はレストランを使っても一般のセルビア人はむやみに外食せずに、徹底的に家庭料理を食べます。でもカファナと言われる日本で言うところの食堂・居酒屋みたいな店では美味しい料理が比較的手頃な価格で食べられます。

f:id:IshidayasunariART:20221015091042j:image

私は炭火で焼いた400gの肉、アリバル(赤パプリカを煮詰めて作るペースト)、クリームチーズ、ヨーグルトなどをお好みでバンズで挟むプレスカビッツァにハマって、ほぼ毎日テイクアウトで食べていました。肉は牛が一番安く、豚、鶏の順で高くなり、日本と逆でした。

ハンバーガーに似ていて、全く違う味です。また量が凄いので、日本女性は半分くらいで限界になります。でも、それが日本円に換算して350円〜400円で買えるのですから夢の様な食べ物です。

f:id:IshidayasunariART:20221017182506j:image        ※ちなみにサイズは某有名メーカーと比べるとこうなります

街も郊外も色々と描きたくなる風景がそこここに溢れているのですが、電車内やバス停でスマホを見ている人はいません。必要最小限でとどめる感じです。

公共の場では、話したり、窓外の景色を眺めたりと、人間的な感じです。食事のテーブルで無言でスマホをいじりながら会話もしないなんて日本は異常です。滑稽を通り越して私は哀しくなります。


f:id:IshidayasunariART:20221015090844j:image

f:id:IshidayasunariART:20221015091420j:image

一つの丘が全部私有地だというテキスタイル作家の家に招かれた時に、丸太で手作りしたブランコに乗りました。家の壁には暖炉用の薪がびっしり積んでありました。

彼女はここで犬と暮らしているのですが、セルビアの家庭料理をたっぷり作ってもらって歓迎してくれました。

f:id:IshidayasunariART:20221015091434j:image

f:id:IshidayasunariART:20221029141250j:image

これがみんなとても美味い。お腹がはち切れそうになるまで食べました。

今日は、息抜きにセルビアの思い出話でひと息つきました。写真は全て2015年11月のものです。


f:id:IshidayasunariART:20221016101221j:image

f:id:IshidayasunariART:20221016101224j:image