アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

国際水彩画交流展MBDj15

先週末にセルビアベオグラードで開幕したMBDj14と同じタイミングで公募入選した更に25点をMBDj15として日本先行展示会をします。

日本では内容を分かり易く伝えるために「国際水彩画交流展」と題しております。チラシデザインが出来ましたのでアップします。

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日本人4名を含む9カ国からの水彩画愛好家の作品25点が展示されます。今回は併せて私が描いたセルビアの風景画(新作)も数点展示します。

セルビアの魅力を少しでも多くの方にお伝えするためであり、主役は25点の作品です。

11月12日(土)は17:00からクロージング・イベント「日本からの祈り」を開催。お馴染みの仲間。お馴染みの顔ぶれで歌にマジック、好き勝手なトークを交えてのライヴショーです。


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実は今年の夏に国際芸術交流協会の会長で友人のボシコ・ジュリチコビチの母上(この展示会を始めるきっかけになった故ミロシュ・ジュリチコビチ画伯の奥さま)がお亡くなりになりました。享年90うん歳、老衰だと思います。

お母様のお名前は聞いたことがないのですが、いつも展示会のオープニングに列席され、私の個展の時も同じくでした。

ボシコ氏は一時期、悲しみ故、混乱して展示会の運営が手につかないと私にこぼしていました。

でも彼自身で「開催することが、一番両親が喜んでくれるに違いないと気付いた。」との事で、私は心から共鳴しました。

今やご両親を亡くされたボシコ氏の言い知れぬ喪失感、深い悲しみの中、「哀しみに暮れるだけでなく、例年通り両国で開催しよう。」と話し合っていつも通りの感じで進めた次第です。

しんみりする話でお客を釣ろうとかいう目的は毛頭ありません。家族・親子。お互いを思い合う存在に全ての意味があり、展示会でそれを少し後押し出来るなら、それでこそ意味を持つと思えたのでした。

そうでないと絵画は色のついた紙に過ぎません


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「この人が僕の最愛のマムだよ。」と言った彼には大いに学ぶものがありました。親を心から尊敬する気持ちがなければ人として駄目だという事を。

お母さんと談笑しながらダイニングでランチを戴いた思い出。お母さんの部屋に案内されて紹介された時のボシコの優しい目。後にも先にもあの様なボシコの目は見た事がありません。

何故なら彼とはいつも論争や喧嘩になったからです。あらゆる事で意見が対立しつつ、交流して来て互いを敬い合えるまでに5年以上経過しました。

しかし、小学校のワークショップを提案したのも彼、画塾でのそれも彼。個展も彼の誘いでした。冷静に考えるとお互いのプライドが激突しただけで、ずっとサポートをし合ってここまで来たのです。

お互い様とはこの事でしょう。今回は彼からもらったもの教わった大事なものに感謝を込めて唄います。心配なのは泣いてしまわないか。それだけです。