アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

不登校を知る2022

去る8月28日(日)に開催されたフォーラム「不登校を知る2022」〜学校に行きづらい子どもの育ちと学びを考える〜

不登校のお子さん、学校に行きづらいお子さんのことを一緒に考えてみませんか? 全国に約19万人の不登校の子どもたちがいます。子どもの健全な育ちと学びのために、一緒に理解を深めましょう。

 【内容】

・・・第1部・・・「県内の生徒児童の不登校の状況について」 

河地 誠氏 滋賀県教育委員会事務局 幼小中教育課 生徒指導・いじめ対策支援室室長

・・・第2部・・・「教育機会確保法ってなぁに?」

谷川 知 滋賀県フリースクール等連絡協議会副会長、一般社団法人 異才ネットワーク代表理事


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このフォーラムの第2部で登壇された谷川さんは私がスタッフをしている大津オルタナティブスクール・トライアンフの代表です。私自身とても参加したかった内容なのですが、同日こどもアトリエ青Sundayの活動と重なってしまい、欠席せざるを得なくなりました。

このフォーラムが2022年10月31日までの期間限定でアーカイブ動画として上がっていますので、興味ある方はご覧下さい。

https://youtu.be/_vSeAk0CQcw

今年31歳になる私の長男も中学生の2、3年時に時々不登校になりました。不登校の生徒を問題視する傾向や偏見がありますが、私は完全に息子の味方を貫きました。私自身、よくこのブログで批判する様に学校を心の底から信じていないからでもありますし、当然限界もあるでしょう。時代は変遷しても本質から大きく変わる事は期待出来ません。問題提起や連携はしようと試みるべきですが。

うちの息子の場合は、不登校の原因が特定の生徒によるいじめである事が明確でしたが、それを学校に相談しても一切解決しないし、口だけ「善処します。」と言われました。

不登校の子供は学校には本当は行きたいけれど、行くと嫌なことがあるから行けなかったり、自分が理解されないから行けない場合が多いのです。

単なるサボりや理由なく行きたくないだけの子供はあまりいないという事を理解しておきたいですね!

息子の場合は、何をどう善処したかが伝わってこない為、担任に会って加害者との直接面談を要求しましたが、それもうやむやにされました。ある時業を煮やして私が学校に行って加害者をねじ伏せようかと提案したら、息子が「それだけはやめてほしい」と嘆願したので、止めました。

確かに父親が教室に感情的に乱入するのは息子にとっても後々良くないし、下手をすると私自身が加害者になって事件になり兼ねませんね😆 

でも、それほど苛立ちが募っていたという事です。息子には「学校は嫌ならいくらでも休んで良い。お前は悪くないから。」と言い、ひと呼吸取れるように配慮しました。


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一週間くらい気を楽に休んでいたら、学級委員の出しゃばり女子生徒がお節介で「クラスのみんなが待ってるよ。ガンバ!」とか「1日も早く学校に来てね!」と、一方的なメッセージを書いた手紙をマンションの郵便受けに届けてくれました。

この行為が余計に追い打ちを掛けて私たち親子に苦しみを与えました。根本的な問題が解決せず、頑張って心折れているのに関わらず、こういう無神経な親切の押し売りをされると、たまったものではありません。

とにかく「がんばってください。」「一日も早く!」不登校だけでなく、病気で養生している人に一番言ってはいけない代表的なワードです。前向きで明るい性格の人には理解されにくいでしょう。時々「前向きで明るい性格です。」と自己紹介する人がいますが、そのこと自体がヤバイ人です(笑)絶対に友達にはなれないなぁと思いますね。

話が横に逸れましたが、では私の息子はどんなキッカケで学校に行き始めたかというと、ある日「このまま引きこもり人生を送りたくないし、明日から行く。」と自発的に決断したのです。悩みに悩んだ末の決断だったと思います。私は「学校は何も変わってないから、嫌になったら途中で帰って来ても良いしな。無理をするなよ。」と応えました。

「一体、いつになったら学校に行くのか?」とは一回も尋ねなかったのは良かったのですが、そうやってやり過ごしながら中学校は、その後も時々休みながら卒業しました。高校は遠く離れた同じ中学校の生徒が一人もいないところに入学してイジメからは何とか開放されました。

私の息子はその程度で済んで軽い方ですが、不登校が慢性化するケースは非常に多いのです。トライアンフで縁のある子には自然体で寄り添ってあげる事が出来ればと思います。一緒に絵を描くなど接していて分かるのは、とても繊細でナイーブだという事。それは素晴らしい資質だと思います。

もしお子さんが不登校になったからと言って、駄目出しはしないで、相談にお越し下さい。