先日は仲間4人、マジシャン・腹話術師・催眠術師・画家という錚々たる変わり者達で、バームクーヘンで超有名な某喫茶に行きました。本店は近江八幡市にありますが、守山市にもいつも間にか支店が出来ていたので、そこなら大津から近いし行こうとなったのです。
有閑マダムっぽい方々がお茶をしている店内で、世にも奇妙なオッサン4人が席に着くと申し訳ない思いもしましたが、しっかりケーキセットを戴きました。移築した洋館の佇まいを思わせる意匠に凝った演出、アンティークのインテリアなど、一見素敵な空間なのですが、段々と空疎な感じになりました。というのも西洋風というだけであって、よく見ると統一感も何もないからです。
この日はケーキセットの前にまる亀製麺のタル鶏天うどんを食べ、アイスコーヒーをのみ、ここでケーキセットを食べて、京都にラーメンを食べに行って、最後はマクドナルドでマックシェイクを飲みました。これらを午後2時以降に全部お腹に入れたのですから、どう考えても身体に悪いですよね😆 夜中に腹痛になって散々でした。こちらも食べ合わせ的に統一感なさすぎです😆
しかし、問題はこの日以降、今日もですが、何故かうつ状態が続いています。その一因が先の喫茶店の西洋風にあたったからです。湯あたりなどと同じで、堪能していたつもりが、気付かない程度の不快感に脳がやられたのでした。自立神経も何となくおかしな感じです。
過去にユニバーサルスタジオ・ジャパンに福祉の仕事のオリエンテーションで出かけた際にも同じ状態になりました。この時は吐き気まで出てしまい、発狂しそうになりました。
そこにテンションあげあげで遊びに来ている人達を見るのも辛く、自分は心底こういう場所が性に合わないんだなぁと思ったのでした。行く人を否定する気はさらさらありませんが、私には地獄です。騙されている事にさめてしまうからだという事だと理解はしています。
今も軽い頭痛や酔ったようなモヤモヤした気分が続いていますが、明日は「魔法なピアザのMAGIC展」搬入日。どうしても依頼されていたマイルス・デイヴィスの肖像画を描かなければならず、気が重いけれど一気に描きました。
2ヶ月前から依頼を受けていたのですが、ギリギリまで気分が乗らず、直前に描く。これも毎度の事ですが、今回は特にキツかったです。
マイルスは私も好んで聴くのですが、依頼者は晩年のマイルスをご所望されたので、なかなか難しいお題です。最終的に若い頃を抱いた3人のマイルスを描くことにしました。私がマイルスを好きな理由は、聴衆やファンに媚びない姿勢です。
それは、ある一定の支持者の気持ちを無下にしたり、置き去りにするかも知れませんが、自分の音楽に一番真摯に向き合う事が本当の誠意だという哲学に貫かれており、同じアーティストの端くれとして憧憬の念を抱きます。
先述の喫茶店やユニバのように客に媚びることで利害的に優位に立とうとするものが私は苦手なのでしょう。私が絵本を描いても媚びたものは絶対に描かないと思います。今回のマイルスの絵もクライアントの期待を超えることを願って、自分でも難易度を上げて描きました。テーマとしては本質を描くように努力しました。
本物を見聞きする事、体験する事は本当に大事だと思います。9月17日のトークショー「絵画とマジック」では、自分が本当に心底興味ある内容、本音のみでトークしますので、ご容赦下さい。