先日終えた「こどもアート展示会」出展作品中の半分近くは7月からボランティアで出張ワークショップをさせて頂いている大津オルタナティブスクール・トライアンフさんに通う子たちの作品でした。
こどもアトリエ青Sundayの「わくわくアート」を受講した子たちと分け隔てなく「こどもアート」として展示もごちゃ混ぜにし、一緒に取り扱いました。
何故なら垣根がないからです。区別する必要もありません。多様なアート、これもそれも色んな子供のアートがある。そういう風にしたかったからです。
元々、トライアンフさんとのご縁は、大津市市民活動センターのチャリティーこどもイベントのワークショップ参加費の寄付先のひとつだった事がキッカケでした。私が講師の依頼を受けて担当した「夏休みこどもSDGs絵画教室」は奉仕ボランティアなのです。
トライアンフの運営の中心的存在である谷川さんが代表を務められているのが一般社団法人 異才ネットワークですhttps://syncable.biz/associate/isai-nw(←是非ご一読ください)
存在を知った時点で、私はとても活動内容に興味を持ちました。たまたま今年谷川さんとお会い出来た事がキッカケでトライアンフでも時々ワークショップをさせて頂くことに展開になったのです。
非常に歓迎して頂けたのは、本当に感謝します。
7月・8月と2回づつお邪魔し、なんともフィーリングが合うし、居心地良いなぁ。。。と感じていました。
そもそも私は不登校でないにしろ、学校に対して半信半疑な感覚がずっと付き纏っていた方ですし、息苦しさを抱えて通学していました。成人してから発達障害である事を知るに至って、当然だなと知ったのです。
トライアンフに通う子たちの顔を見ていると、とても繊細でおとなしい感じが(にぎやかな子もいますが)こども時代の私と共通しています。だからいやすいと感じるんでしょう。きっとお互いにいやすい筈。
「一緒に良かったら水彩画描いてみる?」と扇動しても良くありません。私が描いていて、横に来た子に「する?」と声掛けするとしてくれる。そんな間合いですね。そして、トライアンフに通う子供が描く絵は内面の自分を絵に晒し出してくれます。
この日の作品はどれも優しいけれど、しっかり自分がその中に投影されて語りかけて来ます。
これらはいい絵です。
そして、スタッフを募集されているという事をお聞きして、週一回私も働かせてもらう事になりました。
これまでは外から「画家がやって来たよ!」というスタンスでしたが、9月からはスタッフとして内輪になり、職務として子供に寄り添った支援を先ずしっかりしながら、時間の中でニーズが有れば絵も描くというスタンスに変わります。
また、来年から作品展示会などのビジョンを代表ご自身が持ち始めておられ、私がやっているセルビアとの交流(オンライン子供絵画コンクール)にトライアンフの子供が関わる事に意欲的に関心をお持ちです。
これは私からすれば、願ったり叶ったりの事ですし、色々な拡がりが出る事を楽しみにさせてもらえます。
そして、何よりアートがもの静かな子供との非常に有意義なコミュニケーションツールになるという事を互いに同レベルで理解して頂ける事が、この上のない喜びです。アートの大切さと有用性を共有する者同士のご縁の数珠繋がりは、日本とセルビアをまたぐ点として関わって線になって来た国際芸術交流協会シロカスターザ、アートコロニー・ナクチャニ、こどもアトリエ青、異才ネットワークのそれぞれがリンクし相乗効果と拡がりを見せ始めました。地道にやっているとこういう瞬間に立ち会うのは本当に有難いし、感慨深いです。
これから学ぶ事が、子供を通じて新たな気付きをたくさん頂けそうです。知らなかった事も学べます。
きっとセルビアの仲間も喜んでくれるのは違いありません。
このようなイベントも28日にあります。気になる方は是非お越し下さい。