こどもアート&石田泰也絵本原画展が開幕しました。期間は2022年7月26日(火)〜8月14日(日)となります。
こどもアトリエ青Sundayに参加した子供たちや、私がボランティアでワークショップをしている大津オルタナティブスクール トライアンフに通う小学生、中学生、高校生の作品も一堂に展示しておりますので、一部カラーを交えて写真をアップします。
搬入前日は「星つりじいさん」に登場する名前のない女の子のモデルとなったFちゃんと出掛けて、目一杯遊びました。
今回の絵本はFちゃんと過ごした時に発見したものの捉え方が題材となって出来ましたので、この場をお借りしてFちゃんとお母さんに心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
私にとっては、表面的に優れた技巧を凝らした絵を超越して想いと心の震えを定着させることが今回の作画に必要不可欠でした。
その意味で、私だけでは何も出来ないという事を痛感しています。こどもアトリエ青Sundayでコラボしている講師の人柄、そこにやって来て目から鱗になる子供の顔。そういったものが私に描く勇気と動機をもたらしてくれました。
子供とプロの画家がコラボレーションする展示会も日本では、通常は有り得ないのですが、理由はプロの作家としてのステイタスが堕ちるという考えが根底にあります。
そういう考え自体が人間の堕落の最たるものだというのが、私の考えです。同調できない方は、この場に足を踏み入れないでほしいと思います。
子供に人間として成長過程にある未完成な人間という目線を送るのではなく、大人がそこから失ったものを学ぶ存在だと考えます。
これから私たち大人の養分を吸い、悪の毒を刺されても膿を出し、世に希望を持って対峙して行って欲しいと切に願います。
ステージショー「星つりじいさん」の公演時に絵本は完成し、その時にも子供たちとのコラボレーションが待っています。
私の遺作になっても悔いはないものが出来ました。まだ次はありますが、ここで死んでも悔いはないという意味です😅