アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

楽しんでなんぼ

昨日はこどもアトリエ青のボランティア講師活動を通じてご縁が出来た谷川さんにお招き頂いて、代表をされている大津オルタナティブスクール トライアンフに伺いました。

そこでは不登校児童の居場所を提供されているのですが、詳細は下記サイトでご覧になれます。

サイト https://www.otsu-triumph.com/

場所は移転をされて民家をリノベーションした二階建てのスペースで週に3日、多様な活動の場を子供達に提供されています。

子供の心理を置き去りにして上から押さえつける様に(息が詰まる様に)強要するのではなく、リラックス・安心して心の拠り所になることを配慮されています。

お会いした時の、この様な会話から私も共鳴し、今回の訪問に至りました。

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10:00〜13:00と短い時間ですが、私には勝手に絵を描いていてもらっても、ワークショップをしてもらっても良いとの事。

何かを時間内に消化するや、決めた事はやり切る!のでなく、子供がエンジン掛かるまで寄り添う空気感。良いですね〜❣️

当然、ワークショップへの参加を決めるのは子供一人ひとりです。ここが非常に大事なのですが、「画家の先生がせっかく来たから受けましょう。」という考えが既に学校的・教育的美徳の先生主導の思想であり拙いのです。

集団活動では致し方ないとも言えますが、弊害だと捉えるべきだと私は考えます。だから、「誰もやらなくてもいいですよ。」と言いました。

課題を強いておいて、駄目出しをするやり方が、子供の勇気くじきを招きます。子供が自己否定をされたから学校での閉塞感を感じているのに、学校側はついて来れない子だと平気で親に言ったり、落ちこぼれというマイナスのレッテルを貼ってしまいがちです。

これ自体が陰険なイジメだと私は思います。ある程度、包容力をもって子供を導く事は決して間違いではなく、むしろ指導力が長けていれば、そういったスキルを身に付けておられる先生も沢山、教育機関にはいらっしゃると思いたいです。

しかしながら、私自身過去にそういう担任と出会った試しはありません。大変な苦悩を抱えて向き合っておられる尊敬する先生は学校にいなくはなかったので、学校を全否定は絶対にしてはいけませんが、少なくとも私の担任にはいなかったです。

でも、そんなものだと思う子供でした。すごく冷めた子供でした。だから学校には行っていたのかも知れません。

ここからは話が私個人の経験でかなり横に逸れますが、まだ書いた事がないので興味本位でお読み下さい。

当ブログでも自論を言いたい放題に言っていますが、高校生の頃から周りの空気がどうなろうと思ったことを言うので、ホームルームは凍りつく事がよくありました。当時ヤンキーも多かったですが、何故か彼らに絡まれた経験は一度もなく不思議に感じていました。

大抵は、私の様なタイプは目の仇にされるものですが、後でわかったのは、私が強烈に老けていたので留年している3年以上先輩だと思い込まれていたそうです(笑)

ヤンキーは年功序列に厳しいところがあるので、歳上の者には意見をしなかっただけだったのです。

そんな訳でクラスで浮くのを通り越して、もはや完全に孤立していましたが、私は一切気後れしていないので、自尊心が勝りクラスメイトはこっちから要らないし、「話しかけるな。」とまで思いながら通学していたのです。

合宿という名の一泊の乗鞍旅行の際には、泊まった旅館の一部屋でクラスのやんちゃどもが乱交パーティーをし、テニス部の男女カップルがセ◯クスし、童貞と処女を互いに喪失するスペシャルタイムも計画されていて、実行されたそうです。

酒を持ち込んだヤンキーが廊下でゲロを吐き急性アルコール中毒で搬送される事件が起きました。他にも旅館の屋根伝いに夜這いをする輩などアメリカのコメディー青春映画の様なバカ騒ぎが後を立ちませんでした。

この一件以降、母校である京都府洛北高校は乗鞍出入り禁止になりました。そういった事は全て隠蔽されていますが、出禁自体は正しい判断だと思います。

ところが、学校が生徒の粗相を過ぎた事として揉み消してしまおうとする態度に対して私は意義を唱えました。

学校はクラスの連帯責任だという主張でしたが、文書で個人の問題であり、私は被害者であり、騒動により不快な思いをした真面目な生徒に対して加害者の謝罪を要求しました。

ところが、この様な態度を示しているのは何故か私一人だけだった様です。全員事なかれ主義に従い、楽しい合宿だったという感想文を提出したらしいのです。

ある日、教室の掃除をしていると担任の先生が腫れ物に触る様に私に近づいて来て「石田君、大丈夫?今もまだ不愉快なのかしら?」と語りかけました。その目は「あなたが騒ぐから問題なのであって、収めてくれれば終わるのよ。」と言っていました。私はもうそこで、全てを諦めました。

意味のない事に時間を掛けるのはやめて、クラスとも担任とも決別しようと思いました。そして絵を描こうと。

以降、私は不登校というより、勝手にサボって映画を見にいったりしていました。つまりは自分で息抜きを自由にしていました。体育祭もボイコットしました。それでも何も言われないのでした。←これも問題ですが。。。

私はこの後、自分の息子を通じて更なるやり切れない、情けない学校の体質と向き合いました。時代を経て益々、体質は陰険になり、弱肉強食の世界になっていました。裏表も凄く、まるで政治の世界と同じくらい不完全で利害優先で成り立っています。

話を戻しますが、この様に理不尽の塊が学校であり、その空気に馴染めないのは正常な感覚だと私は思います。平気で通学している人は、何も考えていないか、余程自分の目的がハッキリあるからでしょう。

という事で、トライアンフさんではこれからも時々ワークショップをするか、私自身の居場所として関わらせていただく事になりました。初回の昨日は、子供からの気遣いもあったと思いますが、それぞれがワークショップをかじってくれました。


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キリンのアップのパワフルな絵は、美術系に通学しているスタッフの女子高生の作品です。子供の時から全くブレずにやって来たからこその価値観の共有。子供たちとの出逢いに感謝です。お互いに楽しんでなんぼで行きましょう!