アトリエ青 Atelier Blue

画家・アートディレクター 石田泰也の日々の活動風景をお届けしています

笑い話

久しぶりに笑えるキャッチセールス電話が掛かって来ました。絵描きの皆さんの耳にどうしても入れておきたいので投稿します。

トゥエンティージーという胡散臭い会社名を名乗り、営業電話独自のトーンで次の様な話を切り出しました。以下概略。

「石田先生がセルビアでの個展、国交に尽力される活動などを拝見しました。」

「著名な国際美術評論家◯◯先生が、日本を代表する作品として石田先生の作品を推薦されましたので、弊社の発刊する美術書に掲載させて頂きたい。」

「今年モンゴルとの国交50周年を記念して元横綱日馬富士が設立した学校のA4サイズ教科書(冊子?)の中で世界の画家200人のお一人として掲載致します。完成したものは先生のお手元にお届けします。」

「モンゴルで日馬富士も参加頂いて行われる記念式典で、先生をご紹介しご挨拶もして頂きたい。」

「コロナ禍でもあります、資金の事もありますので、モンゴルまでお越しになる事がかなわない場合は、式典の様子を収めた写真をお送りさせて頂きます。」

「1ページを188,000円の掲載料金が掛かります。」

私はこの話は最初から作り話バレバレなので、淡々と「へ〜、そうなんですか。」と低いトーンで生返事をしていました。でも日馬富士が来る辺りで笑いそうになり、必死で堪えて最後まで聞いていると、案の定こっちが188,000円もらうのではなく、払う話でした。

ここで一言「私がなんで払うんですか、そういうお話なら結構です。」と応えると「そうですか。失礼致しました。」とあっさり電話は切れました。

ネットで調べるとこの会社はペーパーカンパニーだと思いますが確かに存在しています。

20G(Twenty-G) https://20g.tokyo

美術評論家◯◯先生も載っていますのでお顔を拝んで下さい。しかし、よくよく見ると実績が何もないし、事業計画はすべてコロナ禍で延期や中止になっています。書籍がモンゴルの教科書であったり、日本で流通しないのも金を巻き上げた画家の分だけ刷れば済む方策でしょう。

モンゴルの記念式典も何かそれっぽい写真を送って来るだけでしょう。そもそも、私が言うのもおかしいですが、私の絵が日本代表になる筈がないのです。なりたくもないですし!

こういう自尊心や優越感を煽って売り上げを上げる行為を私は「詐欺」と呼びます。しかし、証拠はありませんので、あくまで私の被害妄想です。ご判断は読者に委ねます。

そういう事ですので、20G様名誉毀損で私を訴える事はやめて下さいね。御社の益々のご発展を心から祈念致します。そして、これまで188,000円を払った方には心からお悔やみ申し上げます。

今回の笑い話は、美術や絵描きに付きまという有名になりたい・評価を得たい・自慢したいなど、持ってしまったら最後。人間として駄目な感情を揺さぶり、実際に払う人が多いために肥大化している被害のひとつの例です。被害者本人が被害を受けたと感じさせないところが上手いのです。

私は、こういう絵描きに付きまとう価値観をぶち壊す為に活動しているのですが、投稿数が結構多いのでネットで検索すると目に留まり易くなっているのでしょう。

過去にも「つくりびと」という冊子からの勧誘が3回あった話を記事にしました。そこで、同じ担当者が私が断った事さえ管理しておらず、何度もオファーをして来て呆れた話をしました。想像するに、あらゆる資料(美術年鑑・美術名鑑・公募展出品者名簿・ネット)で片っ端から一日中電話している内に訳がわからなくなるのでしょう。

「生きていく為だからといってそういう仕事はやめませんか!」と営業の方に声掛けしたいですね。

今日の電話でもわかる様に年々、話の作り込みが巧妙化している事が分かって良い経験でした。これからも私は有名になるのではなく、私の発言に責任を持つために、石田泰也として美術界の悪習に茶々を入れるために投稿を続けます。

それが共有出来ず、読者がどんどん減って行くくらいが真実だと思います。このブログが役に立つのは一生かけて5人位だろうと思います。それで良いのです。


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