アトリエ青 Atelier Blue

画家・アートディレクター 石田泰也の日々の活動風景をお届けしています

抱っこやハグ

「三つ子の魂百まで」という格言があります。この時期に親やおじいちゃん、おばあちゃんでもいい、また年の離れたお兄ちゃんお姉ちゃんなど絶対的に守ってくれる存在の者から無条件の愛情を注がれて育たないと、そのツケは一生付きまとうという意味です。

どういうツケが付きまとうのか、それは愛情障害による、自我の萎縮、自己卑下などを抱えるようになって、成人してから境界性人格障害(パーソナリティ障害)を発症したりする場合もあります。

それが一体どの様なものなのかを私が語る立場でないのですが、愛情たっぷりの最たる表現は抱っこやハグであるという事はお伝えしたいのです。もちろん内面的な愛情が伴っていないと意味はありません。

抱っこやハグ、ほっぺにキス、すりすりなど動物的な愛情表現をしないだけで、悪意のない育児放棄(ネグレクト)の可能性をはらみます。

ところが、この事を理解したがらない親は結構多いのです。理由は躾や成長(独り立ち)の妨げになるから、小さいうちから厳しくする方がむしろ愛情なのだという思考に根差します。しかし、それはもっと後で段階的にすれば良いし、しっかりした抱っこやハグをしつつが望ましいです。そうでないと、子供は親に嫌われたくないから従うだけになります。


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乳児から一二歳までは抱っこ、おんぶなどされますが、3歳頃からあまりその時間や機会が減ってしまうのは良くありません。甘えさせ過ぎてはいけないと親自身が抱っこをしたいのを我慢する話を耳にしますが、子供はもっと辛く寂しいのを堪えているのです。そのためにグズったり、夜尿症になったりと親の関心引きを潜在意識レベルでやってしまうのです。

小学6年生でもハグくらいは頻繁にした方が良いのです。コミュニケーション文化が欧米と違い、日本は何かにつけて肉体的には距離をとり、内面で思いやるという事を美徳にしています。

これが、日本全体にツケの悪循環を産んでいると考えます。場所を憚らず欧米の様にハグやキスをする必要はありません。家に帰ってきた時に「ただいま」「おかえり」とセットでハグ、お風呂で湯船に浸かりながらハグ、頭を洗ってあげるだけでも効果はあります。布団で並んでくっつきながら絵本を読む。とにかく身体の接触(スキンシップ)は子供が受け入れ求める内はいつまでもして良いのです。

内面的な愛情を言葉で「あなたを思っているよ。」と100回言うより、みっしりと抱き合う方が伝わります。やがて思春期になったら徐々に距離を持ち始めます。その時にもう、スキンシップ満腹状態になっているのが大切です。


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これまで託児サポートや託児ワークショップをして来た子供達の多くは、すぐに私に抱きついて来ます。おんぶ、抱っこ、肩車、馬、ブランコ、あらゆるスキンシップを思う存分楽しんでもらうのが信条です。子供の目がキラキラ輝き、直感的に私がこども好きな事を見抜きます。

安堵、嬉しい、楽しい、幸福感。この様な感覚が子供の心を満たします。それは私にとっても最高の幸福であり喜びです。大人でも肩を組むだけで自然に顔がほころびます。(下の写真はセルビアの友人が来日した時のものです)


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私には30歳の息子が一人います。彼の幼少の頃には映画館の仕事で忙殺されて、お遊戯会、文化祭、運動会、参観日など行くことが出来ませんでした。でもお風呂にはずっと一緒に入って、裸のスキンシップをしていました。身体を洗って触って、タオルで拭いて服を着せて。もちろん段階的に自分で出来る事はする様に見守るのも大事ですが、思春期になって息子自身が一人で入りたいと言った日まで続けました。

それでもお風呂は抱っこ・ハグと同じ効果をもたらしていたと思います。中学生になってもたまに布団の上で身体をコロコロしながら触れ合って戯れたり、マッサージをし合ったりすると、お互いにとても満たされる気持ちになりました。

私のワークショップに来た子供を誰彼構わず👶👧👦抱っこしたりはしません。求めて来る子には応えるという事ですので、ご安心下さい。

是非、お家でも重いなら抱き上げなくても、膝をついて抱っこしたり、ハグしたりを生活の要所要所で習慣化されてみて下さい。子供にとっては、オモチャを買ってもらうより、どこか良いところに連れてもらわなくても、好いてもらいたい親から無限の愛情を注がれる以上に心穏やかになるものなどないのです。