アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

質と量

水彩画の上達には質と量の2種類の練習が必要です。野球に置き換えるとコーチなどその道に長けた立場の人からの理論や方法論を交えた指導を受けて、実践を積む事がです。素振りや走り込み、身体のメンテナンスはとなります。は練習場でしか行えないのに対して、は一人で自宅や広場でも比較的容易に出来ます。

そこで、絵を描く場合における質と量の具体的な中身を説明します。講師である私が、受講生の描いている過程に寄り添い、第三者の目線で観察し、注意点を指摘、また肯定をします。どうすればいいのか方法が分からなくなられた時は、必ず何らかの提案をしたり、レクチャーをしてご覧に入れます。先程「肯定をします」と書いたのは、かなり大きなポイントなんです。

肯定=褒める 訳ですが、描いている本人は全く良いと気が付いていなかったり、むしろ否定的に感じているところに、良いところが潜んでいる事がよくあります。誉め殺しがただのリップサービスだとすれば、実際は何もその人の事を思っていない卑劣な対応ですが、真に肯定する事は注意と同じか、それ以上に大切です

そして、注意・肯定する場合は、その理由を伝えないと意味がありません。そこに論理的な説明を加わえると更に有効です。そうする事でやっと指導がその人にとって意味を持ちます。私なら簡単に描けるという事実を見せつるだけでは、ついて行けない不安や、自己を卑下する感情をもつだけに止まる可能性があります。

教室では色んなタイプの受講生がいらっしゃるので、指導の色んな具体的例を共有出来るのも魅力です。これら全てがです。

教室で教わったけれども、直ぐに出来なくて個人的に反復練習が必要な場合が出てきます。また私が「出来れば家でやって来て下さい。」と課題として出す場合があります。そういった練習をするのがです。

頑なに分けなくても良いのですが、折角受講料を払うのですから教室でをメインに学ばないと勿体ないですね。そのためにもについては自宅で済ませるのが理想です。とはいえ、人それぞれ。仕事・家庭環境・その他諸々でをこなす自由時間に余裕がない方、時間はあるけれど、家ではスイッチが入らない方等々、色んなタイプの方がいらっしゃいます。

趣味で描くのですからその方に合わせて無理のない範囲で取り組まれたら充分かと思います。そんな感じで質と量の区別を少し意識してみて下さい。

f:id:IshidayasunariART:20220321212124j:image写真は2015年当時のものです。

「世界の風景を描く」いよいよ2022年4月から開講します。

お申し込みは下記より

https://web.my-class.jp/kyoto/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=435111