7月31日(土)、8月1日(日)、8月22日(日) に大津市市民活動センター主催でお世話になったこどもアトリエ青ワークショップ「石田秦也先生のキッズ夏休みSDGs絵画教室」の参加者を含む作品展がいつも間にやら始まりました。ワークショップ自体は、各日午前と午後の2回で計6回の講座でしたが、ほぼフル稼働で大変ご好評を頂きました。



このワークショップはおおつ・SDGs子ども・絵画コンクール2021「困っている友だちにどんなことができるだろう?」というコンクールのエントリーをテコ入れする主旨で去年から講師の依頼を頂いたのですが、コンクールへの出品はワークショップ参加が必須条件という事ではありません。


この「花火」は教え子の作品で、ワークショップ中もいい感じだと思っていました。出品は無理矢理?なところを含めて大好きです。
「そもそも私のワークショップで得た表現を、各自がいきなり難しいテーマに直結させるのは過酷だなぁと思います。習得して絶対無駄にはならないという自信は持っていますが、何かコンパクトに収束しないのがこどもアトリエ青のポリシーでもあるので、その辺りを主催者側ととどう折り合わせて有効活用するのが良いか? 来年、更に模索を要しますね!」という提言を致しました。


それでも、何枚かは教え子なりに新たな境地を見たであろう作品もあり、この地球は透明水彩の技法を駆使したからこその風や雲、水などにより青い星をよく表現出来ています。
コンクールのデメリットはテーマ高揚を主軸に絵と向き合う為に、必ずステレオタイプの作品が毎回入賞する点にあります。入賞を意識するあまりに自分の好きな表現や、自由奔放さからドンドンと遠ざかるのです。アートとしては致命的な問題です。


こちらは実験的に画面を作ったものを、なんとかテーマに合わせて転換した様ですが、ユニークな表現ですね。先述のステレオタイプではないのがいいです。
この三匹の犬を描いた作品は、私的には最高のアートだと思うのですが、クレヨンで描きなぐってから着彩しているところを見ると、確かに私のワークショップで教えた手法です。でも、全く記憶にはありません。という事は、自宅でまた一から手法を取り入れて新作を描いたのでしょう。これは嬉しいですね!


写真では上が青で下が赤い感じに見えますが、原画は画面下は赤とオレンジで区分けされています。そこがとても良いです。白い犬の配置と画面を分割した色の面。洗礼された国旗の様な絶妙なバランスです。まあ、得てしてこの様なシンプルな作品は稚拙なものとして片付けられ、入賞にはかすりません。なので私がこの場をお借りして、こどもアトリエ青アート大賞を贈呈します。ブラボー❣️
作品展は只今、大津市市民活動センターで展示中です。この後のスケジュールはセンターに直接お問い合わせ下さい。滋賀銀行本店やイオンスタイル大津京などが確か、予定に入っていたと思います。