コラボランプ「犬の夢」には続きがありまして。。。
セルビアの仲間が展示会をしてくれたトポラにある古い礼拝堂のある元学校。翌年渡航の際に連れて行ってもらいました。
セルビアの野良猫はどこで会っても人間に近づいて来るので、国が違えば人間だけではなくて猫まで人懐こいのかと驚きました😸
そこから足を伸ばして打ち上げの夕食会をしていたあのセカンドハウスにも一泊させてもらい、念願のバルコニーで過ごす事が出来ました。
誠実で心穏やかなゾランとヴィチャ夫妻には、感謝の気持ちで一杯になりました。
夕暮れは、ゆっくりゆっくりと暮れていきます。何故だろうと考えると、山がなくて緩やかな丘陵地帯だからだと気付きました。地平線に沈むので時間が掛かるのです。
築1,000年を超えて、40世帯の家族が代々住み続けたという田舎の文化財の家のダイニングでは女性同士が団欒を楽しんでいました。
私はゾランと一緒に焚き火を楽しみました。ただただ火を眺めるだけのシンプルな焚き火。パチパチと木が爆ぜる音だけが真っ暗な野原に響きました。2時間くらいはこうしていた気がします。
翌日は「犬の家」をお買い上げ頂いたミラ邸を訪れました。
実際に飾られたランプは、なんとも心地良さげに彼女の家に居着いていて、こんな有り難い事はないと嬉しくなりました。ランチは同じくこの家にもあるバルコニーで手料理を囲み、お腹いっぱい食べました。
ただただ幸福感に満たされて、というか、こんな時間があっても良いのかと思うほど、心豊かな体験をさせてもらいました。ランプのコラボが紡いでくれた人生の一コマは、余りにも素敵だったのです。
実際のところプロデュースしたランプの売上は、私個人的には金銭的利益は皆無で、経費を持ち出してさえいますが、金銭的価値に置き換えられない「尊い人の想い」に形を変えて享受出来ました。これ以来、私のアートにおける価値観は完全に変わったのです。
今度渡航の際にも感謝をアートに託して持ち込みたい。そんな思いで密かに個展を意識し始めています。