アトリエ青 Atelier Blue

画家・アートディレクター 石田泰也の日々の活動風景をお届けしています

公開講評④

各受講生の作品をブログで講評するのは初めてですが、今回はチラシに出展者を明記しましたので、一人づつコメントをして行く公開講評その④です。

向かって左から「昼下がり」ヘップバーンを描いた「清々しく」。作者は宮﨑明美さんで、セルビアの国際芸術交流協会の公募展にも2年連続で入選される実力をお待ちです。ヘップバーンはモノクロの写真を見て好きに淡い色で着彩しています。人物画でしかも有名人ともなれば、似てる似ていないに目が奪われがちですが、この絵は彼女の清涼感・透明感を表現出来ていて、そこに対する絵描きの好感が出ているところが良いです。

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老夫婦の仲睦まじい姿を描いた作品。主人公は2人の人物だと誰の目にも映りますが、この絵の鍵を握るのはバックの一面の壁の処理に掛かっています。教室ではアメリカのイラストレーター、バーニー・フュークスを参考に家屋の影の部分をどうやって退屈でなく名脇役にするかをレクチャーしました。樹木の陰影が壁をつたい、木洩れ陽が所々に光を落とす様。一番注意を払うべきはそこですよと伝え、人物は単純化して、手を入れ過ぎない事、その影は滲みだけで充分なので説明的な線描写をしない様に助言しました。すると後は全部家で一気に着彩されて仕上げて来られました。


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この仕上がりは眼を見張るものがあり、感心しました。私でもなかなかこうはバランスよく色彩配分が出来ないレベルに達しています。作品により波がありますが、今後の伸び代はまだまだあり、楽しみな方ですね!

 

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