アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

温もりや人柄

今朝、中日新聞さんに開催中の「水彩画教室展示会」を取り上げて頂きました。

https://www.chunichi.co.jp/article/348104

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温もりや人柄が伝わるというタイトルがとても端的で有り難い表現です。「見事な」や「美しい」などの形容詞は褒め言葉ではありません。それは華美で虚飾に繋がる言葉だからです。そう言われた時は落ち込むべきですし、図に乗ったら最後だと私は思っています。それは人間の優生意識を拡大しかねません。だから受講生に対しての向き合い方も、気取りや見栄えに走ろうとした場合は、かなり厳しい態度で臨みますし、逆に自信がなくて上手く行かないと嘆いておられても、画面に心があれば褒めちぎるのが指導法です。

私のこういった頻繁に発する極論は、それ自体が上から目線で、優生意識を持っていると誤解を受けるでしょうが、若い時の駄目だめだった自分を反面教師にして同じ誤ちに陥らない配慮をしているつもりです。公共の場での発言は自分より社会的評価を獲得しているものを攻撃する為であり、それが負け犬の遠吠えであろうが、間違っているのに評価を獲得してはいけないから価値観をぐらつかせるのも一画家の役目だという立ち位置で発信しています。もちろん正当に評価されているものは、再評価する様に心掛けますし、不当な評価を受けている優れた先達の仕事を敬う事もしています。

中で一番忌み嫌うのは、金銭的価値に置き換えないと絵画に興味が持てない。投機目的の対象として絵画と接点をもつ輩、画商、この腐り切った観念にチャチャを入れ続けるということを生涯をかけてして行こうと思います。その意味では私は弱者で居続ける事(泣かず飛ばずの画家)も必要であり、上に立つ事は鼻っから望んでいません。子供や素人と同じ地平で学び合い、本当に優れている画家や、画家以外のアーティストから学習し「入れて捨てる」を反復して行くでしょう。

私の主宰するアトリエ青は、それに共鳴する方とのコミュニティであり、色々な企画を主催していますが、そこに記する自分の名前は総合責任者としての意味付けであって、成果をひけらかす売名の意図は全くありません。なのに大きな顔をしている、大津から出て行って欲しいという声、嫌味・批判を受けた事は度々あります。その方達に安心してもらうためにも、私の意図を再確認しておいて頂ければ幸いです。

そして私は何も大津にこだわっていません。いつでも出て行ってもいいのですが、たまたましばらく住んでいるのとかけがえのない仲間がいるから拠点にしているだけです。大津の市政には全く関心ありませんし、大津を盛り上げたいとも考えていません。そんな小さな反社会勢力(ヤクザ・まちおこしの類の振興運動を含む)の縄張り意識からは程遠い視野で活動していますので、ご安心下さい。

新聞記事が出たらまたやっかみで、目障りだからと噛み付いて来られては甚だ迷惑、うんざりなので、敢えて凄く嫌な実態を開示しました。何にせよ、新聞取材は今後も喜んで受けますし、勇気づけられた受講生がたくさんいる事に心から感謝申し上げます。