アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

セミオーダーバッグ①

私がかれこれ7年以上は愛用しているトートバッグを作って下さったカバン工房CARAVANさんに行きました。オーナーのKさんがInstagramにアップして頂いた様に年季が入って味出まくっています。このトートバッグはまだまだ使えますが、次にリュックをお願いしたので、今日はそれを受け取りに行きました。

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長く敷かれた渡し板のアプローチ、脇には薪置き場があり、そこをドンドン進みます。

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お店の扉周りの多肉植物がいっぱい笑顔で出迎えてくれます。思わず眺めてしまいますが、販売もされています。

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民家を改装した店内は手作りの小物から様々な形、色とりどりのバッグが販売されていますが、CARAVANさんと言えばセミオーダー。自分で生地や型を選んで、サイズやオプションをリクエストし、オリジナルな一品バッグを作るシステムです。これが本当に楽しいんです。

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私がオーダーしておいたリュックはかなり大きく、軽く一泊旅行に行ける容量があります。普段は展示会・ワークショップの画材や道具などを入れられる様に考えました。小振りの額装作品も入ります。肩ベルトを灰色、大きな背面ポケットと持ち手はくすんだ若草色。本体は小豆色よりもっと濃い海老茶色です。

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ベルトの部分には肉厚の革を使うのがCARAVANさん流。このカラーも小豆色っぽいパープルでいい色です。

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肩幅50cmはゆうにありますが、片掛けしたら迫力満点!

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持ち手はちょっとあると、何かと便利です。

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背負うと亀の甲羅の様に🐢 中は空っぽの状態ですので、もっと物を入れて膨らませると決まって来ると思います。

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CARAVANさんに是非行ってみたいという方は、こちらをご覧下さい。

https://caravan-bag.stores.jp

 

ここで、唐突に色彩論です。写真ではわかり辛いかと思いますが、本体に使った7号帆布の海老茶色は深く、彩度はそこそこ高い状態です。しかし、擦れや日焼けで徐々に経年変化して次の様に色褪せて赤茶がうっすら残ったくすんだオレンジ色になります。

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これに灰色、小豆色、くすんだ若草色のブロックを配置するとブロックの色が錯覚で変化します。(全く同じ色彩・彩度・明度で作ったブロックです)

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肩ベルトの灰色や持ち手のくすんだ若草色においては、元から彩度が低いので経年変化してもイメージはほぼ変わりません。よって海老茶色が経年変化した時に全体に彩度が低くなり、明度も揃って来ます。私は一応それを計算して色を組みました。最終的には小豆色の革ベルトに含まれる染料の微妙な青がボディーのくすんだオレンジと補色(反対色)関係になり、目の錯覚で青とオレンジが静かに響き合うという仕掛けです。

他にもリュックの底の角が擦れて帆布が薄くなって来た時にほんのりと赤が滲み出るように色違いの帆布を裏打ちしてもらいました。新品がピークではなくて、2年目頃から面白くなり、10年使うと別物になっていくでしょう。こうなるともうCARAVANさんとのコラボ作品とも言えますね。お店の事についてはパート②でもうちょっと詳細をお伝えさせて頂きたいと思います。