アトリエ青 Atelier Blue

画家・アートディレクター 石田泰也の日々の活動風景をお届けしています

作品になる時

「国際水彩画交流展」に続いて、アトリエ青が主催する10月の展示会のご案内をします。現在、明日都浜大津一階市民活動センターにて月に2日開講している「水彩画・イラスト教室」の受講生さんの作品展を開催します。

題して「アトリエ青水彩画教室作品展」としました。今日はとても素敵なチラシのデザインが上がりました。いち早くブログ読者の皆様にご覧に入れたくなったのでアップします。

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「作品」となるのは普通に考えれば絵が完成した時ですが、本当にそうでしょうか? 私はいつも自作について自分が最初の観客であり鑑賞者だと認識していますが、その際にこれは本当に「作品」と呼べるのか否かを強く自問自答します。出来不出来や完成度などの基準が「作品」か否かを左右するのではなく、要は作者のパッションが入って、それが見る側のエモーションを喚起するかどうかが「作品」かただの絵の分かれ目だと考えます。

未完成であってもパッションは入る事があり、反対に描きに描いても何も入らない場合もあります。この考え方に反対する画家は多いでしょう。それは一向に差し障りありません。圧倒的画力で迫るものを善しとする価値観がある事は理解していますが、個人的にはそれだけでは大層な絵だと言うに過ぎないというのが私の個人的な見解です。

このチラシ上ではそういった気難しい話に触れるのは良くないですが、受講生の作品展を開催するコンセプトは受講生の悦びよりも、人目に晒す事で「作品」になれるかどうか、揺さぶりを掛ける機会を与える事で更なる気付きを得てもらう事にあります。つまりは勉強のためです。

不思議な事に、自分では良い作品だなどと自信も持てないし、闇雲に自問自答を繰り返した先に生まれた絵が見事に「作品」に化けたり、悦に入って自己満足し過ぎた絵がつまらなく取るに足らないものに感じたりと、人目に触れさせる事でしかわからない体験が出来る。それが「作品展」です。

来場者の方には気軽に見て頂ければ良いのですが、受講生でブログを読んでくれている方(殆んど読まれていない)だけに、その努力を労いひっそりとお伝えします。