アトリエ青 Atelier Blue

画家・アートディレクター 石田泰也の日々の活動風景をお届けしています

A memory of Belgrade (ベオグラードの思い出)

昨日アップした絵は無事に作品になりました。カレメグダン城址公園まで友人を案内する為に、街を散策していて、不意に出会った素敵な景観。写真を眺めていたら色んな登場人物が勝手に暮らし始めました。それを思いつくまま風景と同義で可視化してみました。

同義というのは、空想と実在を区別しないという感じでしょうか。


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⭐︎タイトル 「A memory of Belgrade (ベオグラードの思い出)」 横幅は70センチ程度

 

私のイラストレーションは大抵もっとシンプルで、建築は特に単純化し、あんまり描き込まない傾向にあるのですが、初めて描き込みました。

それは普段の風景画の描き込みをも超える程です。透明水彩の風景画ではくどくなるので止した方が良いたっぷりのクレヨン使い。水性ペンで描く輪郭。通常はアウトですが、イラストレーションでなら、というか絵本の原画テイストで仕上げるのであればありです。

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部分アップにしても結構細かく描いています。自転車に乗った人物は元から実際に壁に描いてあるものです。これについては空想の登場人物の内なのか、どうかが明確でない様に敢えてしました。窓辺のお爺さんは、私がいつも描く理想の自分像です。

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くつろぎのカフェではお爺さんの向かいで猫が珈琲を飲んでいます。ウェイターも顔が猫。

そしてこの車。誰が見ても絶対に「下手くそだなぁ〜」と言いながら笑える様に工夫しました。

この世界は先の理想のお爺さんがいる様に夢であり空想で完結している様に思われますが、実は根本的に全て現実世界で出会い、対話した人々の内面をわかり易く描いた結果なのです。

多くの課題が山積みではありますが、自分が見た事がない絵の片鱗は出ました。「ありがとう」私と関わりを持ってくれた方々へこの絵を捧げます。