2021年は、書初めならぬ描き初めでスタート。「実家に帰省して母親に何かペンない?」と訊いて出て来たのが、筆ペンでした。それは面白そうと思って筆ペンのテイストが合わなさそうなモチーフを敢えて選びました。
筆ペンは絵手紙風には用いられるでしょうが、ドローイングやスケッチには向きません。
でも、筆を寝かせれば面が出せるし、これを使って窓や入り口の陰影を一気に描けるのです。
モノクロで終わらそうかなと思いましたが、インキがなくなってカサカサの100均のカラーペンもあったので、カサカサを活かして塗りました。こういう時は一部だけ塗るのがコツです。
画面はほぼ白と黒で構成されているけれど、陽が差した様にポッポと色が付いた感じにしました。
落描きに見える程度にするのも譲れませんね!息をする様に無意識に描いた感じを残したいからです。力んできちんとした作品でない方が余白が生まれます。
早速実家の玄関に飾ると母も気に入ってくれました。