アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

「まあいいか」

秋口から精神的に調子が崩れる一方だと言う話を度々呟きました。と、過去形で言うのは、少しづつ回復の兆しが見えて来たからです。毎年展示会を企画する時期は何かと手間も掛かり、心労が伴います。それも精神状態の不安定さに拍車を掛けていたのですが、展示会はチラシが出来た時点で映画のシナリオが出来たのに等しく、ひと段落。後は流れに任せるだけとなってドンドン進みます。

それとほぼ同じ頃合いで、お世話になっている命の恩人である社会福祉協議会のYさんからとても素敵な助言を頂きました。真面目な性格の人は自分を必要以上に責める傾向にあるけれど、しんどい時は「まあいいか。」と5回口に出してみると、思考が袋小路に入っていた脳が、楽観的思考に転換するのだと。これは臨床心理の学者が研究して提唱している方法なのだそうです。「まあいいか」は魔法の言葉だと仰いました。早速実践してみました。

「まあいいか」「まあいいか」思考がマイナスになると直ぐ呟きました。

魔法というのは言葉の文で、実際は催眠療法に用いられる自己暗示なのでしょうが、これで本当に心が軽くなったのです。

生活援助員は多分に人の話に耳を傾け、向き合う時間が占有します。こちらの精神状態が不安定なままだと、距離感を保てずに取り込まれてしまったりと、私自身の心のキャパを超えてしまいます。

壮絶なパワーハラスメントを受けた映画館の管理職時代の心的外傷(トラウマ)が未だに私を苦しめていることは間違いないのですが、それさえも「まあいいか」と一拍おいてみれば、画家に転向する良いきっかけになったと肯定的に受け取れます。となればパワハラは必然だった訳で、いい機会になったと解釈出来ました。

教えて下さったYさんは命の恩人であり、絶大な信頼を寄せている方である事も大きいとは思いますが、この方法は私にはとても効果があり、そのお蔭で回復しつつあるのです。Yさんとのご縁に本当に感謝するばかりです。

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*絵は本文となんら関係はありません